雑誌「日本カメラ」、今年のフォトコンテストの審査はモノクロプリントが木之下晃さん(!)だったので、この部門ばかり見ていた。カラープリントは十文字美信さん、こちらも大変興味深かったことにようやく気付いた。8月号の総評、十文字さんの文章から
『 停止することがない時間を、写真という静止画像で切り取る行為には、出来事のクライマックスを探し出す感覚では見逃してしまう一瞬があると思います。私たちが生きている世界は、見えない場面の集積だと思っていいのではないでしょうか。見えているのは、波に例えると波頭の部分で、その下には波を支えているたくさんの水模様があって、その見えない水の存在をたんねんに見つめてあげるのが、写真を撮るためにふさわしい感覚のような気がします。一つの出来事や行為の陰には、繊細な場面が存在していて、その微妙でかすかな存在は、写真という静止画像で取り出してあげないとすぐに消えてしまいます。・・・』
デジタルカメラは便利できれいにすっきり撮れる。スキャナでフィルムを取り込むのは時間もエネルギーもかかり時々面倒になるけれど、やっぱりいい。
11月14,15日の日記に画像を加えました。
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