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2013年1月12日 (土)

今日はサントリーホールで仕事だった。なんだか楽器の調子がいま一つ、と思いながら帰宅。夜、C線を新しくしたら、なぁんだ、という感じだった。それだけで楽器全体の深みや強さがぐっと出た。

ラヴェルのピアノ三重奏にはC線の自然倍音でかなり高いところまで上がる部分がある(第1楽章の最後)。弦が古いと出にくいので、2月9日の本番ぎりぎりまで交換をこらえるつもりだった。しかし、今日ついに我慢ならず。
今使っているのはスピロコアの弱い弦。同じくタングステン(ヴォルフラム)でも弱い弦が用意してあったのだけれど、音が簡単に出てしまうこと、音色が神経質なことが気になって使うのを見合わせた。下2本の弦は全体への影響が大きいから高価な弦を長く使うより、普通の弦をまめに交換した方がいいと思う。

チェロを弾く時、孫子の「彼を知り己を知る者は 百戦殆(あやう)からず」という言葉を最近よく思い浮かべる。
「己」には、もちろん自分や自分の能力や、それだけでなく自分の楽器や演奏会場、共演者があてはまり、「彼」にも自分の能力や楽器や演奏会場、共演者があてはあまるような気がする。残念ながら「己」はなかなかつかむことができない、なかなか。

ニコンF2は修理に出した、2週間かかるそうだ、待ち遠しい。F2に50ミリレンズをつけて冬の日本海を旅したら、とうっとり考える。なおってきたら、日本海は遠くても、上野動物園には出かけよう。

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