昼間、普段の職場を離れて違う人たちと違う仕事をした。同じチェロを弾いても大きな気分転換になる。
夜、マーラーの5番の楽譜を見なおした。昨日目が泳いだところ、むぎぎっと弾いてしまったところ、落ち着いて小さい音で少しだけさらった。
もうひと頑張りしてさらう、という時には砂糖をどっさり入れたエスプレッソを飲むことが多い。ちょっとしたエネルギー充填だ。美味しいエスプレッソは業務用のすごい機械がないと無理、と思っていた。でも、コンロにかける小さなエスプレッソメーカーでもけっこういける。手動のミルで豆を細かく挽くのは手間だけれど、まぁ、それも儀式のようなものだ。
去年の暮れから取り組んでいるチェロを弾くもろもろのことの革新は、成果が音に現れ始めた、ような気がする。今晩とても良くなった、ような気がする。今までできなかったことができるようになり、今まで見えなかった世界が見えるようになった。今年は爆発的に良くなるはずなのだが、うぅむ、どうだろう。何かに気付くたびにもう昨日までの自分とは違う、そう感じながら僕はチェロをさらい続けてきた。
最近遊んでいない。見たい写真展、展覧会、映画はたくさんある。修理に出しているカメラが戻ってきたら動物園に行く、と決めているし。
さて、明日はサントリーホールでマーラーの5番。
「音楽」カテゴリの記事
- " the best thing in the world "(2025.02.01)
- ショスタコーヴィチの8番(2024.12.30)
- シェーンベルク、長三和音、短三和音(2024.12.15)
- 音楽のたたずまい(2024.11.11)
- 人懐こい猫がいたら(2024.09.20)