もっとも演奏されない
今日からベートーヴェンの4番のリハーサルが始まった。
9曲あるベートーヴェンの交響曲の中でもっとも演奏されない曲の一つだと思う。難しいし演奏効果が上がりにくい。けれど、あまり弾いてこなかったせいもあって一つ一つのモチーフが新鮮だし、様々な要素が詰め込まれていておもしろい。弾いていて楽しいのは4番と8番だ。でもこの2曲で演奏会を組んだらチケットは売れないだろうなぁ。
1番から9番まで、それぞれの曲の個性的なことは驚くばかり。しかも1曲1曲まるで違うのに、どこを取り出してもまぎれもなくベートーヴェンだ。
ところで4番の交響曲の終楽章といえば、ファゴットのオーディション(オーケストラの入団試験)を思い浮かべる。同じベートーヴェンでチェロなら「運命」の第2楽章が避けて通れない。オーディションには定番があり、ヴァイオリンだと例えばマーラーの9番がよく出される。実は僕はこの曲を弾いたことがなく、オーディションでヴァイオリンのパートを聴くばかりだ。
仕事の後歯医者へ。都響の中にこれまで歯医者に行ったことが無いという人がいた。あの音とにおいを知らないなんて、なんとうらやましい。
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