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2013年3月23日 (土)

この3月で

今月で都響を退団される方が何人もいらっしゃる。
昨日の定期演奏会ではバス・トロンボーンの井上順平さんが。順平さんのように存在感の大きな方がいなくなるとオーケストラの雰囲気はずいぶん変わってしまうと思う。長く在籍した職場を離れるのはどんな気持ちだろう、と思ったら胸がいっぱいになり、帰宅してから行こうかどうしようか迷っていたプールはやめにして、普段あまり飲まないビールを飲んだ。たった一缶で僕は酔っぱらった。

この春は急に気温が上がりあっという間に桜が咲いた。いつもより色が白いような気がするのは、桜も準備ができきらないうちに咲く温度になってしまった、ということだろうか。
毎年満開の桜を見ると、こんなに人をひきつけるのは単に美しいだけではなく、何か壮絶なものを感じさせるからだと思う。

家に一つだけ観葉植物がある。
20代の後半、夏の講習会に参加するために長く留守にするときは大家さんに預け、いつも決まってより元気にして返していただいていた。この何年かは鉢から根が尋常ではないくらいはみ出し、その窮屈そうな姿を見る度、春には植え替えをしてやらなくては、と思い、夏秋冬にはあぁ、植え換えの時期は過ぎてしまった、と思い、また春になると・・・。
休みの今日とうとう、近所のホームセンターであれこれ一式そろえ植え替えた。大きく成長しますように。

植え替えを済ませたら布団のなかでころころしながらエイモス・チュツオーラ著「やし酒飲み」を読んだ。奇想天外。普段自由に生きているつもりでも、実に様々な現代日本の決まりごとや何かで自分はぐるぐるにくるまれていることがわかる。

夜はチェロ・ケース修理の続き。目をしょぼしょぼさせて糸を針の穴に通そうと苦闘しながら、マルコ伝の中の「らくだが針の穴を通るほうがもっとやさしい」という言葉を思い出した。
布や糸は伸びたり縮んだりよれたりするので難しい。その後再び接着剤の出番。先日は大音量の音楽を聞きながらすさまじい臭いの中にいたら恍惚としそうになったので今日は気をつけた。自分のできることはおしまい。内装や部品は消耗したけれど、ケース自体は大丈夫だ。

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