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2013年4月19日 (金)

明後日の演奏会の前半はドヴォルザークのヴァイオリン協奏曲。今日からソリストが入ってのリハーサルだった。
この曲を弾くのは、おそらくとても難しく、しかもオーケストラとのバランスの問題でその技巧的なパッセージは聞こえにくい。つまり演奏効果が上がりにくく、したがって演奏される機会も多くない。
でも、パヴェル・シュポルツルの演奏は見事だった。彼の楽器はとても変わっているけれど、演奏はまっとうで、様々な景色が見えてくるようだった。

明日はオーケストラのリハーサルの後、ピアニストの手伝いでラフマニノフのソナタを弾く。たとえ練習でも、ラフマニノフのソナタを弾けるのはうれしい。
チェロのソナタでこれほどピアニストとチェリストの負担が違う曲も珍しいのではないだろうか。ピアノがたくさんの音符を弾く間、チェロは長い音をうっとり伸ばしながら音色の変化をゆっくり考えていられる。

立場が逆なのがベートーヴェンの三重協奏曲だ。ある高名なピアニストは、トリプルのピアノはバイエルが弾ければ誰でも弾ける、と言ったそうだ。本番前にたいていのチェロは青くなってぷるぷる震える。
そういえば第九の終楽章の冒頭も、技術的な困難はないけれど、チェロとコントラバスが一生懸命弾いている間、他のパートは暇そうだなぁ。

僕が一番好きな季節はちょうど今、新しい命がみずみずしく芽吹く新緑の季節だ。一方ラフマニノフのソナタは、晩秋だと思う。収穫が終わりその年の実りを享受する、そういう音楽だと思う。

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