大阪は外国のようだ。少し街を歩くと、大阪の人たちは東京とは全く違う感覚で生きているのがわかる。パリもおもしろいけれど大阪もおもしろい。
昨日の午前中は新世界へ。ありのまま、包みかくさない感じが衝撃的で好きだった。通天閣にも上った。高所恐怖症気味の僕には十分すぎる高さだった。手にじっとり汗をかいた。

初めての大阪フェスティバルホールは広大な会場だった。舞台袖も楽屋も広く、うっかり忘れ物でもしたら取りに行くのに時間がかかって大変なことになりそうだ。
(写っているのはホルンの岸上穣君)
演奏会は満員御礼。終演後はとてもとても懐かしい人たちに会え楽しい時間だった。大阪泊。
今日は横浜で一つ仕事をしてから帰宅。大阪から無色無臭の世界に戻ってきたような気がする。
日経新聞夕刊の連載「人間発見」、今週は富士重工業社長の吉永泰之さん。昨日と今日の記事から。
『 国内営業で左遷の場合、たいてい遠方の小さなディーラーに出されます。目立たないし業績も上げにくいので、そのまま埋もれて終わりです。
だから私は今、みんなにとんがった社員をつぶさないように、よく見てくれよと言っています。意見を持っていれば、上司や先輩と衝突することはありますからね。』
『 大学は時間の無駄に思えて、早く社会に出たかった。生きるってどんな意味があるのかと考えて、プラトンやソクラテスなどばかり読んでいました。
経済学部ですが、経営をしたことがない人から経済学を学んで意味があるのかと疑問を持ちました。現実の社会で人間性を深めていく経営者こそ、生きている哲学者だと考えて、経営者の著作をよく読みました。どういうことで悩み成長したのか、学びたかったのです。』
いつのまにか八朔の時期は終わっていて、今日熊本産の晩柑を食べた。身がくずれやすくちょっと食べにくいけれど、さわやかな味は旅の疲れを癒してくれるようだった。
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