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2013年8月26日 (月)

東京は久しぶりに爽やかな空気におおわれた。空気が乾いてくるのはやはりうれしい。弓の毛がぴんとしてきた。

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仕事の合間、まもなくリサイタルでアルペジョーネ・ソナタを弾く若いK君と指使いや弓使いやアーティキュレーションについて、トルトゥリエはこの指使い、ペレーニの弓使いは、ゲリンガスはここにアクセントを、ペーター・マインツや団十郎の指使いは、Fさんのレッスンは、MさんのCDでは、など楽譜を突き合わせてあれこれ弾きながら話をした。ものすごく参考になった。もっと親指の活用を考えよう。
楽器を弾く身としては、アルペジョーネのような曲はどうやって弾くかとても気になる。そのことばかり気になるから楽しくなくてこの曲から遠ざかっていた。技術的なことは本来アルペジョーネ・ソナタの本質とはまったく関係のないことだ。そのことがこの曲の難しさの一つなのかもしれない。

今日の演奏会場近くの百貨店では高級腕時計のフェアを開いていた。順平さんとK君と3人でのぞいてみた。
素晴らしい時計の隣に「御約定済」という赤い札があった。見ていると吸いこまれそうで、そこには精密につくられた小さな宇宙があるようだった。それにしても家が買えそうな値段の時計を、いったいどんな人が。支払いはおもむろにあの黒色やプラチナ色のカードを出して、「一括払いで」と言ったりするのだろうか。

帰宅したら「プロフェッショナル」という番組で宮崎駿監督のことを取り上げていた。「大事なことは面倒くさい」という言葉があった。そのとおりだ。本屋に行くと「1時間でわかる・・・」とか「5日で・・Kgやせる」とか「1週間でできる・・・」とか、そんな題名でいっぱいだ。大切なことは時間をかけて苦労しないとできない、と誰もがわかっているのに。
さぁ、弾くあてはないけれど、こつこつアルペジョーネをさらおう。

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