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2013年8月23日 (金)

「それで自由になったのかい?」

明日の都響演奏会のソリストはコリヤ・ブラッハーでチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲。
頻繁に演奏されて慣れてすっかり手垢のついたこの曲の、いつもの感じはすっかりくつがえされ、どきどきするような今日のリハーサルとなった。ブラッハーはオーケストラというものをよく心得ているし、自然な姿勢からは伸びやかな音が出る。伸びやかな音色だから気付きにくいけれど、音量はかなりあるはず。とても現代的な演奏だと思う。昨日はトッパンホールで無伴奏のリサイタルだったそうだ。いつまでも弾き続けていられそうなタフさを感じた。

彼の父親は作曲家ボリス・ブラッハーだそうだ。作曲家ブラッハーと言えば、ベルリンフィル12人のチェリストのために書かれた「ブルース、エスパニョーラ、ルンバ・フィルハーモニカ」。この曲が書かれた粋ないきさつを思い出した。
(昨年7月14日の日記をご覧ください http://ichirocello.cocolog-nifty.com/blog/2012/07/post-659b.html

雑誌「dancyu」9月号、バッキー・イノウエさんの「それで自由になったのかい?」という文章がおもしろかったので引用させていただきます。

『 ・・・・・
 自分のことより、チームやメンバーのことを優先させてしまうため、苦い思いや無用なやるせなさのさざ波によって顔にシワを刻みこんでいくのが、ちゃんとしたおっさんだ。
 お洒落を求めるのもいいが、ちょいワルだのエグゼクティブテイストだのは、おっさんではない。それは年がいった男の子。うまい食い物や有名な店が好きで、1ヵ月前から予約をして行くタイプもおっさんではない。それはおばさん。
 おっさんは自分だけの服を着ている。たとえ安物の服であっても、その服がバーのハンガーに掛っていれば「あ、森さんが来ているんだ」となる。服が身体の一部となっている。それがおっさんのスタイルだ。俺が子供の頃、映画の中でフラフラになった刑事やワル、ダメな男や危険な男は必ずいつも同じ服を着ていたものだ。
 ・・・・・ 』

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