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2013年9月 6日 (金)

結局今日の演奏会の前半、大西順子トリオを聴きたいオーケストラメンバーは舞台に並べられた椅子に座って聴くことになった。目の前で40分のセッションはあっと言う間に終わってしまった。どういう仕組みや約束なのかはわからないのだけれど、なんだか楽しそうなことをしていることはよく伝わってきた。3人とも演奏する時の体の使い方がまっすぐだ。
彼らはとても自発的に音楽をしている。生き生きしたものを今自分が生み出している感覚だ。それは楽譜に音符がきちんと記されている僕たちクラシック音楽でもきっと一緒だ。

前半が終わって、コントラバスの深沢さんや河原さんとレジナルド・ヴィールがいったいどうやって弾いているのか話しをした。すごいピチカートをしているのに、彼の右手の指先は柔らかいままらしい、うぅむ。

後半のロミオとジュリエットの抜粋(指揮はシェン・リン)も、トリオが加わってのラプソディー・イン・ブルーも、アクセル全開のサイトウキネンらしい演奏だった。僕の席からは足をぶらぶらさせながらトリオのアドリブを聴く小澤さん、メンバーに様々な形でサインを出す大西さん、レジナルド・ヴィールの表情がよく見えた。
すっかり元気になった小澤さんの指揮は、ルオーの絵のように輪郭が濃く強いものだった。

終演後ホテルに戻り、さぁ荷造り。

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