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2013年9月19日 (木)

中秋の名月

夕方最寄駅から自宅まで歩く途中、学童保育の帰りだろうか、黄色い帽子をかぶってランドセルを背負った小学生の男子二人組とすれちがった。ちょうどすれ違うあたりで一人がもう一人の腕をいきなりつかんで立ち止まり、「今日はお月見だ!」と大きな声で言ったのには驚いた。彼らの正面、僕の背中側には見事な月が出ていた。

今日は忙しかった。まず渋谷のシアター・イメージ・フォーラムへ。映画「ポルトガル、ここに誕生す」。
http://www.guimaraes-movie.jp/
4人の監督の短編が続けて上映される。最初のアキ・カウリスマキの作品は素晴らしいと思った、その後不覚にもところどころ眠ってしまった。昨晩行ったプールが効いたのか。上映後、後ろの席に座っていた2人の女性は「4つともよかった」と言っていたのだけれど、うーん僕は。映像や音を安く作った、思われる作品もあったし・・・。

六本木の富士フィルムスクエアへ。写真展「旅する惑星」。
以前ここで星野道夫さんの写真展が開かれた時、鳥肌のたつような強い写真に驚いた。もちろん星野さんの当時、フィルムカメラしかなかった。でもあれはフィルムでないと撮れない写真だと思った。今日の展示はどうなのだろう・・・。ハイキ―な写真が多いのも気になった。
ところで、明日発売の新しいチェキが展示してあった。これで遊んだら楽しそうだなぁ。でも、いい写真が撮れたと思って誰かにあげると手元に何も残らないものなぁ。
http://instax.jp/mini90/

東京駅まで足を伸ばし、東京ステーションギャラリーの大野麥風展『「大日本魚類画集」と博物画にみる魚たち』へ。
http://www.ejrcf.or.jp/gallery/exhibition/now.html
麥風以外の作品があるのは予想外だった。中に杉浦千里さんのものがいくつもあり、まさかエビや魚の絵に心動かされるとは思わなかった。きっと彼が心血を注いで残した絵だ。
「大日本魚類画集」は木版画。麥風の原画、版木、細かい指示がたくさん書き込まれた試し摺り、完成した版画を並べた展示もあり、興味深かった。筆で描いた原画より輪郭も色彩もはっきりした版画の方が好きな作品もあった。それにしても、彫り師や摺り師の技術は大変なものだと思う。この職人技は現代に継承されているのだろうか。

もちろん映画や写真、展覧会にばかりうつつを抜かしていた訳ではなく、帰宅してからは弦の自由研究の続き。
ラーセンのマグナコアは柔らかく音はいいのだけれど手元の感覚がもう少し強くほしい。それなら1番、2番線をラーセンのミディアムからソフトにテンションを下げたらどうかと思った。希望的予想は4本のバランスが取れ、高い音はより伸び低音はしっかりする、というもの。少しだけ使ったソフトがあったのでそれを張ってみた。高い音は明るくなった。華奢になってないといいのだけれど。下はどうだろうか。明日は都響のリハーサル、うむ、広い部屋で弾いてみよう。

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