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2013年9月 4日 (水)

今日はいろんなことがあった。
昼から6日の演奏会のリハーサル。プログラムのメインは大西順子トリオを迎えてのラプソディー・イン・ブルー。普段ならピアノソロの部分がジャズのトリオでのアドリブになる。指揮台の上の小澤さんはニューバランスの赤いスニーカーを履いた足を動かしながら楽しそうに聴いていた。
トリオのドラマーとベーシストも素晴らしい。たとえばピアノソロからトリオに移る部分のきっかけの作り方やテンポの共有の仕方など、たった今起きていることのおもしろさがある。彼らも楽譜は見ていたけれど、どの程度のことが決められているのだろう。演奏するごとに違う景色が見えたら楽しい。(ドラム:エリック・マクファーソン、ベース:レジナルド・ヴィール)

先日、アメリカのチェリスト、ウェンディ・ワーナーの最近の録音を聴かせてもらう機会があった。彼女が左手も右手も、柔らかい条件で弾いていることが手にとるようにわかる録音だった。
これまで苦手だったことが思いもしなかったところからほどけていく感覚が今ある。オーケストラのリハーサルの後また少しアルペジョーネをさらった。シューベルトを弾いたり聴いたりする時いつも、
「シューベルトのトリオを一瞥するだけで、われわれの人間的な経験における困難は消えうせ、世界は再び新鮮で輝かしいものとなる」
というシューマンの言葉を思い出す。

夜は大野さんの指揮するリゲティやシュトラウスの演奏会2日目。いい流れがあった。

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