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2013年10月26日 (土)

もう一歩奥へ

朝の歯医者と夜のプール以外は家にこもって譜読みをしていた。たまにはそんな日もある。一生懸命楽譜を読むとお腹が空き、たくさん食べると眠くなる。今日は読む→食う→寝る、の繰り返しだった。

砂漠の地図のようだったマーラーの6番は少しずつ手の中に入ってきた。何か形あるものになってきた。6番の演奏会(2回ある)の後、一日おいてすぐ7番のリハーサルが始まる。こちらの楽譜も開いてみた。うぅむ、僕の素晴らしい記憶力のおかげで、まるで初めて弾く曲にしか見えない。音を聴きながら音符を追いかけると、とても手の込んだ音楽だとわかる。6番より要素が多く、次から次へと楽しい。
マーラーばかり読んでいると眉間のしわが増えそうだ。幸い、明日から始まるムーティのプログラムは全てヴェルディ。この明るさには救われる。

心待ちにしていた楽譜が届いた。シュニトケのムジカ・ノスタルジカ。ロストロポーヴィチのために書かれた短い曲で、古典的なメヌエットの形で書いてある。もちろんシュニトケらしく素晴らしいひねりが入っている。こういう曲をアンコールでさらりと弾けたら格好いいなぁ。こちらの譜読みは趣味のようなもの、仕事の譜読みだけだと心が乾きそうだもの。

先日重野さんに楽器の状態を見てもらっていた時、彼が「音にならない音」ということをよく言っていた。今日その言葉を思い出しながらさらっていた。口を大きく開けて大きな息で「あー」という声ではなく、音になる前の音、音にならない音、だろうか。もう一歩奥へ進むための鍵になるかもしれない。

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