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2013年11月20日 (水)

手仕事の連なりの

一年のうちにそう何日もないくらい気持ちのいい日だった。少し足を伸ばしてDIC川村記念美術館へ。
http://kawamura-museum.dic.co.jp/

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ここのコレクションは好きだ。心が解き放たれる。マーク・ロスコの作品ばかり収められた七角形の部屋があり、ソファに座って大きな作品をゆっくり見る。まぶたを閉じてもまだ見えているようだった。
ロスコの部屋から二階に上がると、フランク・ステラの、大きく陽気な作品群が現れる。この美術館はロスコの陰とステラの陽でバランスが取れているようだ。

昨日の演奏会は自由じゃなかった。常に追われているようだった。東京文化会館大ホールの壁は、顔に見える時がある。

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一昨日放映された宮崎駿監督の番組、「風立ちぬ」を完成させた後の宮崎監督が、嬉々として好きな漫画を描いている姿が印象的だった。この人は本当に絵を描くことが好きなんだな、と思った。映画監督というと、人に指示して何かをさせる仕事(なんだか指揮者に似ている)のような気がしていたけれど、宮崎作品の画面は、面倒くさい面倒くさい、と言いながら描き続ける宮崎監督の手から生み出されたものだった。

どんな高名な演奏家でも、その手で音を出す。技量を維持するためには、どんなに立派な経歴を築いても、変わらずさらわなくてはならない。その手仕事の連なりの中にいることを、僕は誇りに思う。

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