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2013年12月30日 (月)

切迫した強さを

久しぶりにバッハのロ短調ミサを聴いて、深く動かされた。昔から知っていたし、仕事でも一度弾いたことがある。でもこんなに心を衝き動かされることはなかった。

バッハの当時、音楽はどういうものだったか、考えてみる。ロ短調ミサや、例えば多くのカンタータ、マタイ受難曲は公の性格を持っていた、と思う。一方チェロ組曲は、現在のように何百人の聴衆を前にして、というものではなく、ごく私的な音楽だったのではないか。チェロ一本の、無伴奏の演奏会なんて存在しただろうか。
バッハの時代、人の生はもっと切実で、だからこのミサ曲は切迫した強さを持っているのだ、と思う。冒頭の強さはそれだ。聴きながら様々な人たちのことを思い出した。

夜の新幹線で帰省。本当は昨日のはずだったのだけれど。

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