「野の百合は」
帰宅したらテレビで昨年のウィーン・フィル来日公演(ティーレマン指揮でベートーヴェンの8,9番)の模様が放映されていて、そのまま最後まで見てしまった。第九は合唱もウィーンから連れて来ていた。楽器はもちろん、おそらくチェロの人たちが座っている椅子まで運び、大変な規模のツァーだったのだと思う。圧倒的だった、すごかったなぁ。
先月岩波文庫から文語訳の新約聖書が出版され読んでいる。聖書を読んで、こういう言い方は適当ではないかもしれないけれど、ものすごくおもしろい。今はルカ伝の最中。これまでマタイによる福音書と黙示録には目を通したことはあった。でも以前読んだ時とは全く別の書物のようだ。有名なマタイ伝の言葉から。
『「目には目を、歯には歯を」と云へることあるを汝ら聞けり。されど我は汝らに告ぐ、悪しき者にてむかふな。人もし汝の右の頬をうたば、左をも向けよ。』
『野の百合は如何にして育つかを思へ、労せず、紡がざるなり。されど我なんぢらに告ぐ、栄華を極めたるソロモンだに、その服装この花の一つにも及かざりき。』
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