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2014年2月 4日 (火)

自由な心を

しばらく前の毎日新聞書評で紹介されたヘミングウェイ著「移動祝祭日」(新潮文庫)、本屋に行く度に気にしていたのだけれど、なぜかいつもなかった。
郡山に行く日、駅構内にある比較的大きな書店に入ったら、やはりなく、文庫本のコーナーにいた若い店員に「ヘミングウェイの移動祝祭日はありませんか」と尋ねたら、結局端末で探してくれることになった。ところが思いのほか時間がかかり、「一致するものがありません」と見せてくれた検索結果は、書名欄に「ヘミングウェイ ・・・」と入力してあった。
僕の説明がまずかったのだろうか。本を取り巻く環境は厳しい。数年前、池袋の大型書店で、僕が書名を忘れてしまった本を、店員が見事に探し当ててくれた時は感激したのだけれど。

郡山のジュンク堂で「移動祝祭日」を見つけた。その中から。

『いったん書くのをやめたら翌日また書きはじめるときまでその作品のことは考えないほうがいい、ということに思い至ったのも、その部屋で修業を重ねているときだった。そうすることで、目下の仕事のことは自分の潜在意識に受け継いでもらい、私はその間、他の人たちの話に耳を傾けたり、森羅万象の観察に努めたりすることができるだろう。学ぶことができるだろう。そして目下の仕事のことを考える余地がないように読書をして、しばし仕事から手を引くのだ。いい仕事をして、それも、不断の努力に加えて幸運をも必要とするような仕事をやりとげて、階段を降りていく気分は格別だった。そのあとは、パリのどこを歩きまわろうと自由だったのだから。』

20140204koriyama

郡山でのアウトリーチ、今日は橘小学校、芳山小学校を訪れ帰京した。
毎回子供たちの質問を受けるようにしていた。「どうして弦は4本なのですか?」と聞かれた時は、はっとした。子供はすごいなぁ。小さい頃からチェロを弾いてきた頭では考えもしなかった。僕もそんな自由な心を持っていたい。

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