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2014年5月13日 (火)

失われる大切な何かは

夕方一つ仕事があるだけで、あとは明日弾くソロの準備をゆっくりして、と思っていたのだけれど、結局夜まで一生懸命さらってしまった。さらうことはおもしろい。このところの様々の練習やゲネプロの録音を聴き、一番大切なことは、自分の弾いている音楽をどのくらい客観的に把握できるかではないか、と思った。
録音した時に失われる大切な何かはきっとあると思いたい。けれど自分の演奏を離れたところから聴く方法はそれしかないもの。

SPレコードが世に出始めた頃、例えばカザルスやティボー、クライスラー、あるいはハイフェッツといった巨匠たちは、録音した自分の音を初めて聴いた時、どんなことを感じただろうか。素晴らしい演奏家は、実際の演奏の感覚と、録音したものの印象と、どのくらい一致しているのだろう。
以前、ペルガメンシコフのリサイタルを東京文化会館で聴いた。後日、確かその演奏がFMで放送され、すごい人だなぁ、と思った。

5月22日の午前6時からBSプレミアムで、3月に開かれたペレーニのリサイタルが放映されると教えていただきました。ちょっと早いけれど頑張って起きようか。

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