自然を
昨日も今日も午後の都内は激しい雷雨。間近で聞く雷の音は、張り裂けるような高音から始まり低い音に落ちてくる。
録音の仕事をすると、気を付けていてもヴァイオリンの高音に比べてチェロの低音は鈍く遅く聴こえる。やれやれ、雷よ、お前もか、と思った。
夜は「春の祭典」2日目。2日間とも緊張感が途切れずよかったと思う。
今日のゲネプロ後、オーボエの人たちがバルトークのピアノ協奏曲の第2楽章を分奏していた。それだけを聴くとマーラーの巨人のようだった。第1楽章のモチーフがそのまま聴こえてくる。僕は、マーラーの巨人は森の音楽だと思っている。どちらも自然を連想させるなぁ。
協奏曲を弾き終えたアンデルシェフスキは、今日もアンコールを2曲弾いた。2曲目のバッハを聴いている時、様々な風景が見えた。時間と空間の感覚が、つかの間なくなった。
朝は明後日から始まるスークの組曲「おとぎ話」と交響詩「夏の物語」を勉強した。知らない曲は思いのほか美しく、草原の匂いがするようだった。
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