夕暮れや夜明けの深い青は
京橋、アイランドギャラリーの田中長徳写真展「ライカと共に、世界の果てへ / WIEN1973」を見てから、銀座ニコンサロンへ。石川直樹写真展「国東半島」。http://www.nikon-image.com/activity/salon/exhibition/2014/09_ginza.htm#02
石川さんがなぜ国東半島に通って写真を撮ったのか、その理由を記した文章を読むと、写真はまったく違って見えた。
祝日の銀座には珍しい高級外車がたくさん走っていたけれど、僕の目を一番ひいたのはこの乗り物。赤信号で止まる時はどうするのかな。
先週見たのは映画「グレート・ビューティー 追憶のローマ」。
http://greatbeauty-movie.com/index.html
2時間半近い上映時間は、見ようによっては冗長とも散漫とも言えるかもしれないけれど、映画にこめられたメッセージは確かに伝わってきた。人間にはどうにもできない、流れていく時間や運命ではないだろうか。大風呂敷を広げ、しかも見事に描き切ったと思う。
その日も映画のはしご、「ローマ環状線、めぐりゆく人生たち」へ。
http://www.roma-movie.com/
「グレート・ビューティー」がローマの華やかな部分とすると、こちらは現実を扱ったドキュメンタリー。ドキュメンタリーなのに夢か現実かわからなくなるような時があった。2作とも共通して印象的だったのはローマの空の美しさ。夕暮れや夜明けの深い青はたとえようもない。
今日は猫日和だった。
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