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2014年10月13日 (月)

あたたかく自由な

天気が悪くなる前にもう一つ美術館へ、森美術館「リー・ミンウェイとその関係」。
http://www.mori.art.museum/contents/lee_mingwei/highlight/index.html

これを含めて最近見た3つの展覧会はいずれも、完成された絵画や彫刻を展示するというより、そのアイデアや行動、場を共有しようとするものだったと思う。だから実体としての美術品を期待して出かけるとがっかりするかもしれない。こういうものをコンセプチュアル・アートというのだろうか。その何が魅力的だったり、共感を呼び起こすものだったりするのかは、はっきりとはわからないのだけれど、確かに何かあったと思う。

リー・ミンウェイの最初の展示は、壁一面に取り付けられた色とりどりの糸巻きから糸を出し、それを様々な人が様々な布に縫いつける、というものだった。

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他の作家の展示も興味深かった。田中功起さんのインスタレーション「あれもこれも」は、居酒屋の厨房で手際よく働く料理人を淡々と映したもの。うまく説明できないけれど見入ってしまった。
リー・ミンウェイの展示で一番好きだったのは、確か「水の星座」と名付けられた広いリビングルームのような作品。作家の祖母が実際に使っていた椅子が芝生の前に置かれ、その椅子には座ることができる。座ると、眼下には地上53階からの東京の街が広がる。

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「もの」や「かたち」としてのリー・ミンウェイの作品はあまりなかったかもしれない。しかし彼のあたたかく自由な発想に、こちらの心が解き放たれるようだった。不思議な経験だった。

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夜になり、台風が近づいてきた。

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