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2014年11月16日 (日)

少しずつ、けれど確実に

hpacに来て2日目のリハーサル後、6人でずいぶん長い時間飲んだ。(正確に言うと、最近の僕はお酒を飲んでいないのだけれど)  その長い飲み会の終わり際に、実はヴァイオリンが2人、ヴィオラも2人、チェロも2人いることに皆で気付き、それならブラームスの六重奏を弾こう、という話になった。昨日の本番前に1時間ほど、2番の六重奏を初見で弾いた。
今週のhpacのプログラムはルクー、ラヴェル、フランク、フォーレ。ドイツ音楽を弾くのは久しぶり、いつになく新鮮で楽しかった。

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その2回目の本番が終わってから、京都まで足を伸ばした。京都のライカギャラリーで開かれているアダム・マレリ写真展「Traces of a Lost Ceremony」に。http://imaonline.jp/ud/exhibition/543ca69eabee7b41b0000002
町家を改装したギャラリーの入口には、先頃亡くなったルネ・ブリの見事な写真が掲げられていた。1961年に彼が撮った京都は、すっかり国際的な観光都市になってしまった2014年の当地とは別世界のようだった。

今日は3回目の本番。今回の公演は、リハーサルも本番も、普段慣れているものより時間も回数も多く(4日間のリハーサル、続けて3回の本番)、そしてプログラムは楽ではなく、実は少し心配だった。でも始まってみると、その時間は僕にとって必要だったことがわかった。様々な人たちに会い、たくさん話をし、そして何より若者たちと一緒に弾き、もちろん様々な場所に出かけたことも、何かに縛られていた僕の心を毎日少しずつ、けれど確実に解きほぐしてくれた。

hpac、チェロのコアメンバーは隣のフィリップ、2列目にはフランスから来たファニー、アメリカからのアンドレア、3列目には同じくアメリカからのサム、そして日本のサリ。彼ら彼女たちの音の出し方、感じ方、さらい方に間近で接し、やっぱり西洋音楽はあなたたちのものだね、と思った。その中で弾けるのは楽しかった。僕にも、若かった時のいい感覚が戻ってきた。

3回目の演奏会も無事終わり、いろいろな人たちに挨拶をし、帰京する新幹線に乗った。この1週間はきっと忘れられないものになる。

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