『色の名前さえも』
最近読んだ本の中で印象深かったのはダニエル・L・エヴェレット著「ピダハン」。http://www.msz.co.jp/book/detail/07653.html
アマゾンの奥地に住む少数民族ピダハンのもとに、最初は宣教師として訪れた著者によるノンフィクション。世界は想像もつかないほど多様で、他方、自分はごく狭い約束事のなかでもっともらしく生きていることを知らされる。
『ピダハンの文化には右/左の概念や、数の概念、色の名前さえも存在しない。神も創世神話もない。』
先日、近所を散歩したら銀杏の葉の裏に蝉の脱け殻を見つけた。夏から今までずっとここにあったのだろうか。
日経新聞連載、萩本欽一さんの「私の履歴書」、12月11日の文章から。
『またもやクビ宣告かぁ。「あの出来じゃあ仕方ないよな」とうなだれて支配人の部屋に入ると、「おお欽坊、来たか、この野郎」。思わず首をすくめると、「おまえはな、偉いんだよ、ばか野郎。人がしないことやるのは偉いんだよ。あすから月給2倍! 分かったか、この野郎」。
全然分かんない。怒りながら褒めてる。大人って複雑だな、と思ったけれど、おかげで3000円の月給が6000円になった。そういえば、この前、甘納豆屋さんのバイトの時給を370円って書いたけど、高すぎました。』