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2015年7月13日 (月)

こだわらないように

実は何ヵ月も前から僕のチェロの表板には弓の毛箱が激突した傷がついていた。やれやれ。
そこに先日、弓とピチカートの持ち換えの忙しい曲を合わせていたら、右手の爪で表板をがりっ、と・・・。一人でさらっている時にこんなことは起きないのに、どうも力が入るらしい。
あまりに恥ずかしいので、重野さんに連絡して翌日きれいに修復して頂いた。

同時に5ヶ月ぶりに弓の毛替えもお願いした。いつもはもう少し短い間隔でするのだけれど、最近ガット弦を使っているせいか、弓毛が目詰まりしないので、相変わらず毎日いい調子と思っていた。
それが、別の弓のようにしっとりした感触になって驚いた。

最近心がけているのは道具にあまりこだわらないようにすること。だからと言って楽器の傷を放ったらかしにしていい、ということはないのだけれど。
以前は弦も定期的に交換するようにしていた。それは確かにヤーガーの1番線なんかは新しい方が弾力があって、圧倒的にいいもの。ただ、オイドクサのようなガットを使っていると、元からけっこうゆるい感じだし、定期的に新しくしなくても、という気がしてきた。

先頃渋谷のマリオルッチから、今月末で店舗での営業を一時閉める、と連絡がありhttp://www.mariolucci.com/kyugyou.html、慌てて弦を買いに行った。ヤーガーはもともと少しストックがあったので、オイドクサを1本ずつ、あと少々。これで今年は過ごせるかな。

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