美しい緑と
先日26日は米原市民交流プラザでハープの福島青衣子さんとの演奏会。300席ほどのホールは弾きやすく、熱意あふれるスタッフの皆さんも素晴らしかった。もう一つ驚いたのは土地の良さ。伊吹山の麓、美しい緑とからりとした空気に、それだけで嬉しくなってしまった。湧水があり、米も美味しいそうだ。住んだらどんなところだろう。ホールのデザインは蛍にちなんでいると聞いた。
東京にいると、いつの間にかこれが当たり前になってしまう。でも日本には素晴らしい場所がきっとたくさんある。
終演後名古屋へ。実家に泊まった翌朝、開けられた窓からは熊蝉だろうか、わしわしわしわしという強烈な鳴き声が入ってきて目が覚めた。
今読んでいるのはヘイエルダール著「コン・ティキ号探検記」。こんなにたくましく痛快な本をまだ読んでいなかったなんて。その中から
「何週間か経った。船とか、漂っている残骸とか、この世界には他に人間が住んでいるのだということを示すようなものは、何一つとして目につかなかった。海は全部われわれのものであり、水平線のあらゆる扉が開かれて、本当の平和と自由が蒼穹自体からつり下げられていた。」
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