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2015年7月16日 (木)

シューマンのピアノ五重奏

先日久しぶりにシューマンのピアノ五重奏を弾く機会があった。

初めてこの曲を弾いたのは19歳の時、煮えきらなかった自分の進路を音楽にはっきりと向けた時期だった。

シューマンの室内楽というと、どうしてもピアノ四重奏が思い浮かぶ。メロディックでソリスティックでスリリングで、それになんと言っても緩徐楽章が美しい。

今回の五重奏を5人揃って合わせたのは前日の2時間だけ。ゲネプロもなく始まった本番の舞台で、シンフォニックな響きに包まれて幸せだった。
楽譜の上に記されたそれぞれの音符が、進んで!、とか、ゆるんで、とか、こっちに、あっちに、かたく、柔らかく、この和音の移り変わりを、など生き生きと語りかけてくるようだった。初めての経験だった。楽しかったなぁ。

シューマンがこんなに豊かな音楽を書いていたことを僕はまったく気づいていなかった。
この五重奏、それぞれのパートは他の楽器とユニゾンで書いてあることが多い。チェロはピアノと近い。以前ははなぜそう書いてあるのかわからなかった。今ようやくユニゾンの響き、さらに、その響きをユニゾンだから増やせる素晴らしさに気づいた。
曲の終盤では主音のEsや属音のBを弾いていることが多い。それらの根音を弾くことが本当に楽しかった。

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