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2015年9月

2015年9月27日 (日)

「Banana!」

コニカミノルタギャラリーでの山下恒夫さんの写真展「続 島想い」http://www.konicaminolta.jp/plaza/schedule/2015september/gallery_c_150908.html
は良かった(少し前に終わってしまった)。 うまく言えないけれど、写真はあるがままに撮ればいい、と教えられるようだった。

久しぶりに映画に出かけ、そしてよく笑ったのが「ヴィンセントが教えてくれたこと」http://vincent.jp/info/?page_id=8
音楽も、その使い方もいい。

一方出遅れていて、もうすぐ公開が終わりそうなのが「ミニオンズ」http://minions.jp/sp/
どうにかして見に行きたい。「Banana!」って最高だ。(予告編をご覧下さいhttps://www.youtube.com/watch?v=chENGh0PTzE&feature=youtu.be)

9月13日放送のJ-wave 「Growing reed」に出演したのは写真家、川島小鳥さん。http://www.j-wave.co.jp/original/growingreed/contents/509/
お名前と写真は何となく知っていたけれど、てっきり女性と思っていたので、驚いた。話を聞いているとなぜだか写真を撮りたくなる、不思議な人だった。

2015年9月25日 (金)

灰色の空と

今日は休み。何日も前から海に行くことを楽しみにしていたのに、いっこうに止む気配のない本降りの雨。昼近くまで家でぐずぐずしていたけれど、この先の予定を見て、たとえほんの数回しかシャッターを押せなくてもやはり今日、と気づき出かけた。そう、雨の日にしか撮れない写真があるじゃないか。

潮位が高く、水で満ち満ちた海はいつもの鮮やかな色ではなく、灰色の空と同化して水平線も定かではないようだった。

久しぶりに波の音を聞いた。なぜ自然は美しく心ひかれるのか。人間の意志や意図と関係なく存在するからだと思う。
カメラのレンズが濡れないようにかばいながら、砂浜を歩いた。

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2015年9月14日 (月)

札幌での2公演、会場は中島公園の中にある札幌コンサートホールkitaraだった。kitaraは音響もそうだし、広くて使いやすい舞台裏も、そして他のどこにもまして素晴らしいのは立地だと思う。ゲネプロが終わって、演奏会が終わって建物の外に出た時、公園の緑に接するのはいつも嬉しかった。清涼な感じがするのは北国だからだろうか、植生が異なるからだろうか。残念ながら東京にこういう公園はない気がする。

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札幌も、松本の空も雲の表情が劇的で美しく、見飽きることがなかった。
そう、松本で聞いた虫の音はキリギリスではなくウマオイだったらしい。

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札幌ではJR、市電でもICカードが使える。ところで、松本電鉄のバスや函館の市電では整理券を取って小銭で、という昔ながらの方式だった。Suicaは便利だけれど、停留所が近づく度にどこからかじゃりじゃり音がして、というのも何だかのんびりしていていい。函館の市電に乗って一緒に塩ラーメンを食べに行ったK君は、その整理券を硬貨に重ねてくちくちにしてしまい、降りる時に時間がかかっていた。確かに券には折り曲げないように、と印刷してある。

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昨日無事5つの公演を終え、夜の便で帰京。新しい飛行機はきれいだったけれど、座席にチェロがうまくはまらなかった。今回は団体だからともかく、一人だと少し困るかもしれない(JALの777-200型)。形のせいだろうか。チェロのことまで考えて座席を設計してくれる人はあまりいないだろうから。

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2015年9月11日 (金)

にこやかな

都響は旅に出ている。

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9月8日、石巻市河北総合センターへ。

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広い会場には折り畳みの椅子が1000席用意され、それでも足りず2階部分も開放された。石巻の人たちのにこやかな顔を見て、胸がいっぱいになった。お客さんたちの力で弾かせてもらった演奏会だった。チェコやスロヴァキアの素敵な聴衆のことを思い出した。

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9、10日は八戸公演。10日は小学生中学生対象の演奏会。驚くほど素直で反応の早い子供たちにすっかりこちらがのせられてしまった。楽しかったなぁ。
終演後移動して函館泊。4年半前のあの日も函館にいた。大雨の報道に接して、なぜこの国の大地にはこんなにいろいろなことが起きてしまうのか、と思う。

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今日は札幌へ。幸い天候は回復し、藻岩山に登った。ロープウェイは高くてちょっとこわかったけれど、まさか札幌市内から日本海まで一望できるとは思わなかった。山頂は涼しく、草木の甘い匂いがし、鳥たちの美しい声が聞こえた。

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2015年9月 7日 (月)

抹茶を

先日、東京都庭園美術館へ。http://www.teien-art-museum.ne.jp/
改装成ってから初めて。展示「アール・デコの邸宅美術館」も良かったけれど、建物そのものや敷地内の芝生にいるだけで心地良かった。また出かけたい。

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今日はサントリー美術館の「国宝 曜変天目茶碗と日本の美」へ。http://www.suntory.co.jp/sma/exhibit/2015_4/
曜変天目茶碗の美しい青を目当てに会場に入ったら他にも素晴らしい品々が多数あり、思わず見入ってしまった。掛軸や巻物、茶碗にしみじみ魅せられる年になったということだ。
出口近くには見事な黒の楽茶碗が2つ置いてある。あれで抹茶を頂いたら、いいだろうなぁ。

2015年9月 2日 (水)

ふともらした一言二言に

リハーサルが始まってからずっとそうだったし、演奏会が終わってからもしばらく、マーラーの5番が鳴っていた。

第2楽章、最初の激しい部分が過ぎ、木管楽器の動きの後、チェロの長い旋律が始まる。その旋律をクラリネットが受け継ぎ(チェロは対旋律にまわる。中音域の楽器で切れ目なく旋律が続いていく素晴らしい書法だ)、さらにヴィオラ、ヴァイオリンとつながっていく。Fから始まるそのヴィオラの数小節を、ファビオ・ルイージは"so sad"と言ったと思う、そして、こんなに悲しい旋律をヴィオラが弾いているのだからチェロはカバーしないように、と言われた。今までまったく気にしていなかったところだった。自分たちが対旋律に移り、短い休符で弾かない間にそのヴィオラが聞こえてくる。声高に話すのではなく、ふともらした一言二言にその人の真情が表れていて心打たれる、そんな箇所だった。

ニ長調は大切な調だった。
やはり第2楽章、様々なことの後にトランペットのきっかけで突然視界が開け、ニ長調になり、光に包まれる。この先第3、4、5楽章を弾ききる気持ちを奮い立たせる。
静かな、別世界のような第4楽章の後、ニ長調で始まった終楽章が覚えきれないほどの転調を経て最後にニ長調に戻り(冒頭の嬰ハ短調からははるかな距離だ)輝かしい終止部を迎える。その時、様々なことを乗り越えて確かにここに到達した、と感じる。あらゆる困難を越えてここにたどり着くべきだ、と強く感じる。

ファビオ・ルイージのリハーサルは時として厳しかった。ただ、それは何かを固定するのではなく、動き方、方向を皆で同意するものだった。だから本番の舞台で起こったことは決められたことを再現したのではなく、今そこで起こっていることに皆で反応した結果生じたものだったと思う。生身の人間が作りだす、その場でしか経験できないものだった。

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