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2015年11月24日 (火)

11月21日 エッセン。
晴れ、なんと気持ちの良いことか。ホール裏の公園をくるりと一周してから、駅向こうの旧市街に足を伸ばす。
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当地でもクリスマスマーケットが始まっていて、華やいだ雰囲気の中、露店で売っている様々なものを見るのは楽しい。ただ旧市街の奥、マーケットが途切れたあたりは急に寂しくなる。ニセ警官が出没したらしい。駅構内には本物の警官がたくさんいた。
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夕方ゲネプロ。ベルリン公演の後半で聴衆がなかなか入って来なかったのは、1ベル、2ベル、3ベルまで鳴ってから演奏開始という慣習のはずが、ホール側が2ベルを3ベルと勘違いして指示を出した、との説明があった。なるほど。
公演を重ねるごとにゲネプロは短くなる。そんな中、大野さんはチャイコフスキーの第2楽章の旋律について、作曲当時の状況、そして我々が見たようにベルリンに壁が存在したこと、そのようなどうすることもできないことに対して音楽で表現してほしい、と言われた。
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19時半からプレトークで、大野さんとレーピンがそれぞれ説明しながらオーケストラとプロコフィエフの協奏曲の鍵となる部分を何ヵ所か弾いた。大野さんもレーピンもネイティブではないドイツ語を話しながら。(!)
プレトークが終わって楽屋口にいたら、煙草を吸いにきたレーピンが
「Good cold」
と言ったと思う。確かに心地よい夜の冷気だった。
20時開演。ルクセンブルクもエッセンも残念だったのはエンドピンを直接床に刺せないこと。コンサートホールなのだから・・・。音響は日本のホールに近いかもしれない。
協奏曲の後、拍手が鳴りやまず、レーピンはオーケストラの弦楽器にイ長調の分散和音を弾くように示して、いったい何だろうと思ったら、その和音にのってベニスの謝肉祭を弾き始めた。技巧的なパッセージが1つある度に聴衆から温かい反応がある。開演30分前に多くの聴衆が客席に着いてプレトークに耳を傾けることもそうだけれど、人間的な厚みを感じる。
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ヨーロッパにいるときはヨーロッパのものを食べるようにしている。でも今日ご厚意でおにぎりを頂いた。しかも梅と鮭の二つ。すべての道は胃袋に通ず、と言いたくなる。

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