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2016年1月

2016年1月26日 (火)

弦を伸ばす 4

待ちに待った日が来て、重野さんに糸巻きを取り付けて頂いた。弦伸ばし器の完成だ。何だか思ったよりいい。

まずヤーガーの1番線2番線を伸ばしてみよう。結果が出るのは来月。思いもよらない発見があるか、たいして変わらないか、どちらかというと悪いか、まぁおそらくどれかだと思うけれど、とにかく楽しみ。

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2016年1月25日 (月)

弦を伸ばす 3

結局、細長い箱を作って一方の端に弦を留める穴を4つ(二つはガット弦用の太いもの、二つはスチール弦用の細いもの)開け、他方の端にチェロの糸巻きを二つつけることにした。ここの工作はとてもできないので重野さんにお願いすることにして、東急ハンズで材料を加工してもらった。

久しぶりの工作は、切ってもらった材料を少し削って貼り付けただけ、そしてそこここに大量にボンドがはみ出ている。でも楽しかったなぁ、微妙に反っている板を踏んづけて固定したりして。 (続く)

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2016年1月24日 (日)

弦を伸ばす 2

弦をあらかじめ伸ばしておいてから楽器に張る、というアイデアを父に話したら、さらに、新品の弦をいきなり所定の音程まで上げるのではなく、ゆっくり時間をかけて伸ばしてはどうか、という考えが出てきた。
(シンバルを製作する際、ほぼ出来上がった状態で一年寝かせる、ということを聞いたことがある。寝かせたものとできたてのものを比べると、明らかに音の伸びが違った。金属の中でいろいろなことが起きるらしい。)
ガットだけでなく、金属あるいはナイロン等でできている弦でも、最初から要求される音程に上げるのと、ゆっくり上げていくのとでは音質に違いが出てくるかもしれない。例えば張りたてのガットのもぞもぞした感じは言うまでもなく、ヤーガーの少しこもった感じ、新品のスピロコア特有のしゃりしゃりした感じが違うものになるかもしれない。
もう一つ、チェロの新品の弦は紙の包装のなかにくるくる丸めて、時には端をからめて入っている。もしかして使うしばらく前にこの状態を解いて、だらりとさせておいたら何か違うことはないだろうか。少なくともねじれは無い方がいい気がする。

そう思うとじっとしていられなくなって、使えそうな材料を探しに出かけたり、スケッチを書いて重野さんに助言を求めたりした。
いろいろな方法が考えられる。何も決まっていないし、自分で選んでいけばいい。弦にどうやって張力をかけようか。適当なウォームギヤを組み合わせる(弦を掛ける部分をどう作ったらよいだろう?)、あるいはコントラバスやギターの糸巻きを流用する(コントラバスのものは大がかりだし、ギターのは軸が細い気がする)こともできそうだ。 (続く)

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2016年1月23日 (土)

弦を伸ばす 1

ガット弦を使う時の問題は、湿度・温度の影響で音程が変わりやすいことに加えてもう一つ、初期伸びが大きく、馴染むまでに時間がかかることだと思う。

子供の頃、楽器店でヴァイオリン用の弦伸ばし器を見た。金属の棒の一方の端にに4本の弦をかけておく部品があり、他方にはギターに使うような糸巻きがついていた。当時もちろんガットなんて使ったことがなかったし、この面倒なものは一体何?大人は不思議なことをする、と思っただけだった。
先日ふと、その弦伸ばし器のことを思い出した。あれにはもしかして馴染むまでの時間を短縮するだけでなく、他にも働きがあるのでは、と思い至った。

弦を楽器に張ると糸巻きから上駒まで、上駒から駒まで、駒から尾止めまで、の3つの部分に大きく分かれる。そして上駒から駒までの部分には演奏上の様々な負荷がかかるし、上駒や駒の真上の弦にも複雑な力がかかるはず。だから伸びていない新品の弦を楽器に張ると、弦はそれぞれの部分で異なった力を受けて伸びていくことになる。
ではもし、弦伸ばし器で全体を一定に伸ばしておいてから楽器に張るとどうなるのだろう? (続く)

2016年1月21日 (木)

今週出かけたのはまず、ギャラリー冬青で開かれている渡部さとる写真展「Demain」http://www.tosei-sha.jp/TOSEI-NEW-HP/html/EXHIBITIONS/j_1601_watanabe.html
渡部さんの写真を見るといつも、フィルムで丁寧に撮ることは確かに意味がある、と思う。

別の日には2121デザインサイトの「建築家フランク・ゲーリー展」へ。http://www.2121designsight.jp/m/
フランク・ゲーリーがどのようにアイデアを生み、育て、実行してきたか、を展示している。もちろん世界各地にある巨大な建築は会場にはないけれど、その考え方に触れることが実におもしろかった。アイデアが具体化していく過程をたくさんの模型でたどることができるし、彼自身の言葉も多く展示してあった。その中から。

"The most important thing,however,is to be yourself. Don't try to be someone you are not."
(最も大切なのは、自分自身であること、他の誰にもなろうとしないことです)

2016年1月19日 (火)

「パロマーの巨人望遠鏡」

この正月に読んでいたのがウッドベリー著「パロマーの巨人望遠鏡」。アメリカ、パロマー天文台建造にまつわるノンフィクション。天文台に収められる200インチ(5メートル程)反射鏡製作の困難が本書のクライマックスなのだけれど、それだけでなく、資金集め、人材の登用育成、組織、輸送、広報、地元自治体への働きかけ、など壮大なプロジェクトが動いていくさまが描写されていて見事だった。時代としては1929年の大恐慌前から第二次大戦後まで。それは昨年読んだトレヴェニアン著「パールストリートのクレイジー女たち」やブコウスキー著「くそったれ!少年時代」と重なる。アメリカという国の懐の深さと、その反対の面と、両極を垣間見たようだった。

2016年1月17日 (日)

先日、三菱一号館美術館で開かれているプラド美術館展へ。http://mimt.jp/prado/ 絵を見る歓びにあふれていて楽しかった。時間が流れていくことを感じられる絵があった。どうしてだろう、絵は止まっているはずなのに、不思議だ。素晴らしいコレクションだった。(1月31日まで) また別の日には山種美術館の「ゆかいな若冲・めでたい大観」展へ。http://www.yamatane-museum.jp/exh/current.html 若冲の作品をまとめて観るのは初めて。自由な発想や伸びやかさ、勢い、など感銘を受けた。こういう勢いのあるものを少しでも僕も作りだせたら。プラド美術館展の後で、余白を巧みに使っている日本画に気づいた。美術館は楽しい。

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