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2016年3月 3日 (木)

3月3日の日経新聞に掲載された加藤典洋さんの記事から。

「技術革新に期待して産業社会を無限に機能させようとする態度は現実逃避か後退だ。一方、経済を敵視するエコロジーは、無限を求める人間の本質を見ていない。何かを諦めるのではなく、新しい原理に更新することはできないか。
人間は何かを「することができる」だけでなく、「することも、しないこともできる」存在だ。利益を果てしなく追求することを「しない」選択もできる。人間が力を発揮する方向性を別に向けることは可能かと考え続けている。
たとえばフェイスブックやリナックスのようなネットの情報通信革命は示唆的だと思っている。これらのサービス・製品はカネにならない開発を純粋に面白がる感性が原動力となった。見返りを期待しない「贈与的動機」が結果的には巨大な産業を生んだ。」

「米神学者のラインホルド・ニーバーは「変えられるものを変える勇気と、変えられぬものを受け入れる冷静さと、そして変えられるものと変えられぬものを識別する知恵を、神よ与えたまえ」と説いた。この言葉を胸に、私たちは難しい時代に向き合わねばならない。」

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