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2016年5月17日 (火)

新宿コニカミノルタプラザで開かれている井津建郎写真展「ブータン 内なる聖地」へ。http://www.konicaminolta.jp/plaza/schedule/2016may/bhutan/index.html
素晴らしかった。風景であれ、ポートレートであれ、瞬間を捉える写真の魅力を堪能した。たくさんの澄んだ瞳を見ることができた。14×20インチ(!!!)の巨大なフィルムを密着して作られたプラチナプリントは奥行きがあって美しい。(5/23まで)

会場では井津さんの、実際の撮影風景の映像も上映されていて、そちらにも見いった。ポーターを何人も雇い、100キロを超える重さのカメラを奥地に運び、ここぞという場所で組み立て、シャッターを切る瞬間を待つ。その1枚への気持ちはきっと大変なものだろう。僕が言うのはおこがましいけれど、写真を撮るとは見ることだ、と思った。
この映像にはタゴールの言葉が使われていて、それも印象的だった。帰り道「タゴール詩集」を求めた。その中から

「私の旅行は長く掛かり、道も長い。
最初の光が輝く車に乗って出掛けて、さまざまな世界の荒野を越えて旅を続け、たくさんの星に足跡を残してきた。
あなたのもっとも近くに到る道はもっとも遠く、まったく単純な調子に達する修行はもっとも混み入っている。
旅人は自分の家に着くまでに、余所の家の門を一一訪れなければならない。そして、最後にもっとも神殿の奥に達するまでには、外のあらゆる世界を彷徨わなくてはならない。
私の眼が遠く遥かに迷い歩いたあとで、はじめて私は眼を閉じて「ここにあなたがまします」と言うのだ。
「おお何処に」という問いと叫びは融けて千千の涙の流れとなり、「私はいる」という確信の潮で世界を水底に沈める。」

Shinryoku


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