代官山、ヒルサイドテラスで開かれている写真展「マグナム・ファースト展」へ。http://www.magnums-first.jp/
1955年から各地を巡回した写真展の当時のプリントが展示されている。
古い写真を見てよく感じることだけれど、デジタル化されたカメラが目覚ましい勢いで進歩し、人間はより便利で情報にあふれた生活をしている一方、現代人の撮る写真は深くなってきただろうか?、撮られる側はより生き生きしているだろうか?
今読んでいるのはブラッサイ著「語るピカソ」。1943年から30年間にわたる写真家とピカソの交流の記録。遠い存在のピカソではなく、当時の様々な人々を含め画家の姿が目に見えるように浮かびあがってくる。1943年10月の記述から
「ピカソ - 僕にはまったくわからない・・・・ 着想は単なる出発点にすぎない・・・・ 着想を、それがぼくの心に浮かんだとおりに定着できることは稀なのだ。仕事にとりかかるや否や、別のものが僕の画筆の下から浮かびあがるのだ・・・・ 描こうとするものを知るには描きはじめねばならない・・・・ 一人の男が浮かびあがるなら、ぼくは一人の男を描いているのだ・・・・ 一人の女が浮かびあがるなら、一人の女を描いているのだ・・・・ 」
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