「人間の大地」
シュリーマン著「古代への情熱」を探しに本屋に行ったら、その近くにサン=テグジュペリの本が並んでいた。こんなに素晴らしい本を書く人だったとは。「夜間飛行」と「人間の大地」を続けて読んだ。今の僕は、子供の頃そうだったように、読むスピードが速くなっている。でも「人間の大地」は読み飛ばさないように読み飛ばさないように、読んだ。こう始まる。
「大地は僕ら自身について万巻の書よりも多くを教えてくれる。なぜなら大地は僕らに抗うからだ。人間は障害に挑むときにこそ自分自身を発見するものなのだ。ただし、障害にぶつかるには道具が要る。犁や鍬が要る。農夫は土を耕しながら、自然の神秘を少しずつ暴いていく。そうやって手にする真実は、普遍的な真実だ。それと同じように、定期航空路線の道具、つまり飛行機も、古くから存在するありとあらゆる問題に人間を直面させる。
アルゼンチンでの最初の夜間飛行中に見た光景が、今でも僕の目に浮かぶ。 ・・・・・ 」
品川、キャノンギャラリーで開かれている「青春18きっぷ」ポスター紀行展へ。http://cweb.canon.jp/gallery/archive/18-ticket/index.html
大湊線、飯田線、氷見線、城端線、山陰本線鎧駅、大村線、行ったことのない場所、見たことのない景色。旅に出たくなる。
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