松本での後半のプログラムにはマーカス・ロバーツ・トリオと小澤さんの指揮でラプソディー・イン・ブルーがある。
僕の席からはトリオのドラムス、ジェイソン・マルサリスがよく見え、楽しい。ピアノソロがしばらく続いた後にドラムスとベースが再び加わる時、彼の中で火花のような何かが閃き、ベースのロドニー・ジョーダンとコンタクトをとり、わくわくしてじっとしていられなくなり、スティックが動き始める。目の前で音楽が生まれていく瞬間が見えるようで、なんて素晴らしいんだろうと思う。彼のドラムスには多彩な音色があり、何とも言えないリズムの生命感があり、その様々な音で音楽の方向や速度を示す。トリオのセクションが始まると今度は小澤さんから目を離さずにドラムを叩き続ける、その様子もなんともチャーミングだ。
マーカス・ロバーツの深く落ち着いたピアノの音色もベースのロドニー・ジョーダンも素晴らしい。3人とも体に芯があり肩が下り腰が座り、リラックスした重心の低い音が出てくる。
31日には体育館で、この組み合わせによる子供向けの演奏会もある。近づいている台風がそれることを願うばかり。
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