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2016年10月

2016年10月25日 (火)

「聖なる呼吸」

映画「聖なる呼吸」へ。http://www.uplink.co.jp/seinaru/
「ヨガとは、心の動きを滅すること」という言葉がとても印象的だった。集中するとはどういうことなのか、大きなヒントをもらえた気がする。
サウンドトラックも素晴らしく、はてこの古い録音は、と思った。エンドロールの動くスピードが速くて追いきれなかったのだけれど、往年の名演奏家の名前が次から次へと出てきた。

2016年10月12日 (水)

「グッバイ、サマー」

10月9日、日経新聞に掲載された林家正蔵さんの「言葉を食べて力となす」という文章から。

『お客様から木戸銭を頂戴し、御機嫌を伺うべく高座にあがることを、日々の生業としている。出囃子が鳴りいざ出番になるともう何十年も同じことのくりかえしのはずが、まるで駆け出しの前座のように、ドキドキと胸が高鳴る。
「緊張しない奴は、いい高座は勤まりませんョ」とは古今亭志ん朝師匠が私に言って下さった大切な言葉。無垢な了簡でとり組んでいても、悩み、苦しみ、気弱になる。いや無垢だからこそ、まともにぶつかり考え込むのである。これは性分だから仕方ない。』

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すっかり秋の空になった。

映画「グッバイ、サマー」へ。http://www.transformer.co.jp/m/goodbyesummer/
主人公たちは14歳という設定、実際その年代の子供たちが演じているのだけれど、見事だった。彼ら彼女たちが演じている、なんてこれっぽっちも思わずに画面に見入り、終わってから、あぁこれは映画だったと気付いた。主人公ダニエル役のアンジュ・ダルジャンは映画初出演だそう。そういう若者を主演にして映画を作るのは、見当もつかない道を歩いていくようで、けれどきっとわくわくする時間だっただろう、と想像する。
ダニエルの母親役も素晴らしく、こんな母親だと確かに子供は家出もしたくなるだろう、と思わせる。ぼんやりしている僕は観終わってから、それがオドレイ・トトゥと知って驚いた。「アメリ」の印象が強烈な彼女は、でもココ・シャネルを演じた時はシャネルにしか見えなかったし、今回はそんな華やかな雰囲気は出していなかった。僕が日本人だからか、日本人の俳優が演じると役柄より、どうしてもその俳優の個性に惹き付けられるし、配役もそれを生かしたものになっている気がする。でも外国の映画を観ると、あの映画のあの人がこの映画ではこの人に見事になりきっている、という驚きが多い。
「グッバイ、サマー」(原題「ミクロとガソリン」)はミシェル・ゴンドリー監督。甘くない青春映画、むしろ苦い。

2016年10月 9日 (日)

「井津建郎 インド ─ 光のもとへ」

8月、松本にいる時から行こう行こうと思っていて果たせず、10月になってしまい諦めかけていたのだけれど、でも見ないと絶対に後悔すると思って今日出かけた。清里フォトアートミュージアムで開かれている写真展「井津建郎 インド ─ 光のもとへ」(明日10/10まで) http://www.kmopa.com/---2014wordpress/wp-content/uploads/india_omote.jpg

今朝になってもまだぐずぐず寝坊し、ぎりぎりの時間に切符を買ってあずさに飛び乗った。小淵沢で小海線に乗り換えると車内には暖房が入っていた。清里からはタクシー。話に聞いてはいたけれど、こんなところにあるの、というくらい山の中だった。

展示は素晴らしかった。圧倒的で言葉を失う。僕はいったい何を畏れているのだ。

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出かける時は雨、帰りは晴れ、美術館に傘を忘れてきてしまった。


2016年10月 5日 (水)

昨日読み終わったのはブルガーコフ著「巨匠とマルガリータ」。
圧倒された。世界にはすごい人がいるんだなぁ。本を開けるのに少しエネルギーが要る。でもいったんページをめくり始めるとあっという間にその世界の中だった。

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2016年10月 3日 (月)


9月28日の日経新聞夕刊に掲載されたプロ野球横浜DeNA、筒香嘉智選手の記事から。

『「僕にとって勝負は純粋に魅力的で美しく、楽しいもの。人はそこに勝手に大小や濃淡をつけるけど、自分の中ではどれも同じ」。シーズン中の一試合も後のない国際試合も勝負は勝負。この日の勝利も特別ではなかったのだ。
その姿勢は打撃にも通じる。試合の序盤。大差のついた終盤。無死満塁。2死走者なし。打席の筒香は「白い球をただ打つこと」に集中している。「お客さんは何を見に来てくれているか。アイツはどれだけ強い球を打つんだろう、どれだけ遠くに飛ばすんだろうということでしょう」。スコアボードは関係ない。』

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