昨日はJTアートホールで向山佳絵子さんを中心としたチェロアンサンブル。4年ぶりの演奏会は、何だか夢のようで、あっという間に終わってしまった。
95年に始まったこの公演は、僕にとって大きなものだった。素晴らしい人たちに混じって弾かせてもらう機会は何より得難いものだった。力不足だったり、周りが見えていなかったり、そういうことは多々あったと思う。
久しぶりに個性豊かな12人が集まると、やはりにぎやかで、楽しい時間が戻ってきた。20年以上たっても変わらず楽しくなる人たちを選んだ向山さんにはただただ感服する。そしてこの12人の中に入れてもらった幸運に感謝するしかない。
以前よりずっと、それぞれの人たちのそれぞれの素晴らしさを感じた。様々な音楽の方向があり、それぞれにいぶし銀のような仕事の仕方があることが、間近で接して、ひしひしと伝わってきた。そんな中で弾ける時間は密度が濃く、幸せだった。
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