今週の松本はBプログラムに小澤さんの指揮でレオノーレの3番がある。
先週のマーラー9番は演奏時間一時間半ほど、でも結局あっという間に最後の和音を弾いていた。必ずしも時計が刻むようには時は流れないようだ。今週のレオノーレはおよそ15分、その時間はとても密度が濃い。言葉ではうまく言えないけれど、手に取ることができるような何かがある。
プログラムの後半はシュトゥッツマンの指揮でマーラーの歌曲とドヴォルザークの交響曲。今週はチェロの場所が外側になり、管楽器がよく見える。言うまでもなく彼らの演奏は素晴らしい。溶けるような音色、彫りの深さ、飛び立つような自由、そうしたものは愛するものを慈しむような演奏から出てくることがよくわかる。僕たちもその中に誘い込まれるようだ。
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