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2017年10月

2017年10月26日 (木)

映画「パターソン」へ。http://paterson-movie.com
久しぶりの映画は楽しかった。
後半、永瀬正敏さんが出てくる印象的なシーンがある。彼が現れることで画面の空気感はまったく変わってしまう。俳優ってすごい、と思ったし、映画はおもしろい、と思った。ジム・ジャームッシュ監督が出演を依頼したそうだ、なるほど、確かに。

永瀬正敏さんと言えば先日、河瀬直美監督の「あん」を観た。劇場に出かけるつもりが果たせず、衛星放送で観た。すっかり打ちのめされ、観終わった時は呆然としていた。

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2017年10月19日 (木)

10月14、15日の演奏会は小曽根真さんのソロでバーンスタインの交響曲第2番。
1ヵ所だけ、小曽根さんのピアノとピーター・アースキンのドラムスで短いアドリブがある。見事なもので、二人で実に楽しそうに会話をしているのが手に取るようによくわかった。それは言葉以前の、もっと心の動きに近い何か、あるいは気持ちそのものをやりとりしているようだった。
端で見ていて、一旦話が始まってしまえば、あぁ始まった、とわかるし、なるほどそうやりとりするんですね(どこにも隙間のないスリリングなものだ)ということもわかるのだけれど、そのきっかけがどう生まれているのか、いつも不思議だった。いつの間にかごく自然に始まっている。
演奏だけでなく、仕事の場にいる小曽根さんの振舞いも素晴らしいと思う。彼がそういう雰囲気でいることで周囲の人も仕事がしやすくなるし、結局それが全体の良さにつながるのだと思う。

この交響曲第2番は1949年、バーンスタイン30代初めの作曲。ウェストサイドを書く前のバーンスタインだけれど、本当に素晴らしい。音楽とは一体何だろう、そんなことを考えた数日だった。

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2017年10月 5日 (木)

新しいレンズ

ずっと欲しいと思っていたマクロレンズ(接写用のレンズ)が手元に来た。マイクロニッコールの55ミリ/2.8。何十年も前の設計で小さいのによく写る。
窓際に鎮座して、空を撮る専用になっていた大柄なデジタル一眼レフの出番が増えた。足元には豊かな世界が。

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昔持っていたライカの伝説的なマクロレンズを思い出した。凄みがあったなぁ。手放したことを後悔している機材の一つ。それにしても、あの頃よくあんな身分不相応の買い物ができたものだと思う。
今度のマイクロニッコールは新宿のM商会で程度の良い中古を見つけた。知識の深いお店の人たちと話すのは楽しかった。

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遠くを撮ってもいい。高いところにも素晴らしい世界が広がっている。

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2017年10月 4日 (水)

青山スパイラルで開かれている窓学展へ。http://madogaku.madoken.jp
展示を見て、ロストロポーヴィチの言葉を思い出した。
(オイストラフに関するドキュメンタリーの中、当時の体制下で)
音楽だけが太陽に向かって開かれた窓だった、この気持ちは西側の人たちにはわからないだろう、こんなことを彼は言っていたと思う。

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月刊都響6月号、奥田佳道さんの文章の中に大変興味深いロストロポーヴィチの言葉があった。
『「私(ロストロポーヴィチ)はチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲が大好きです。あなた(筆者)もそうでしょう」と言い、冒頭のオーケストラの調べをティーラララ~と歌い出す。
「ところであなたは、チャイコフスキーがニ長調のロマンティックなメロディを作曲した時、どんな天気だったかを考えたことはありますか?ないでしょうね。そんなこと、誰も考えません。ロシア人音楽家以外は(笑)。
あのメロディは晴れた空を表現したか、そのイメージです。昔のロシア人ならば、歌ったり踊ったりしたことでしょう。
私は歴史家ではありません。しかしチャイコフスキーがヴァイオリン協奏曲のスケッチを始めたときのお天気は、第1楽章のメロディから判断する限り、晴れ以外、考えられないのです。晴れた日のチャイコフスキー、いいでしょう!」』

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