« 「シャガール 三次元の世界」 | トップページ | オットー・ネーベル展 »

2017年12月17日 (日)

今日12月16日の都響定期演奏会が、ヤクブ・フルシャが首席客演指揮者として振った最後の演奏会だった。プログラムはマルティヌーの交響曲第1番とブラームスの1番。
先日11日の定期演奏会では、ドヴォルザークの序曲もマルティヌーの2番もブラームスの2番も広いテンポが印象的だった。一方、今晩のブラームスは早めのテンポで清冽だった。ブラームスの1番は演奏機会が多く、様々な経験や演奏効果を生み出すための習慣、そしておそらく個人の思い入れもくっついて、元の形が少し見えにくくなっていたようだ。先日の2番も今日の1番も、やろうとしたことはシンプルで、はたして楽譜には何が書いてあって何が書いていないのか、ということだったと思う。マルティヌーに関して、2番はコンパクトに書いてあって魅力的だったし、1番も2番も緩徐楽章の美しさは特筆すべきものだと思う。自分の音楽の中に、マルティヌーという語彙が増えた気がする。新しい言葉だ。

フルシャが初めて都響に来た演奏会のことはよく覚えている。2008年。ショスタコーヴィチのチェロ協奏曲があり、ソリストのガブリエル・リプキン(素晴らしい演奏だった。もじゃもじゃ頭も印象的だった)がアンコールを3曲も弾いて、後半の開始時間がとても遅くなった。
フルシャを見ていて一貫して感じる美質は誠実さだと思う。次に来るのは数年後だそうだ。今頃彼は日本を離れる飛行機に乗っているだろうか。

2017_1216_21081900


« 「シャガール 三次元の世界」 | トップページ | オットー・ネーベル展 »

音楽」カテゴリの記事