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2018年1月20日 (土)

トゥーランガリラ交響曲

1月18日の都響定期演奏会は東京文化会館で大野和士さんが指揮するトゥーランガリラ交響曲。よい流れがあったのではないだろうか。オンド・マルトノについて原田節さんに伺った。スピーカーのように見えるものは、銅鑼だそうだ。シンバルくらいの大きさ。これを響かせるならきっと倍音が上まで伸びますね、と言ったら、そのとおりで、オンド・マルトノの音を聞くと気持ちが良くなって眠くなる、とのことだった。昨年の日経新聞に大橋力さんによるハイパーソニック効果についての興味深い記事が載っていたことを思い出した。(耳に聞こえない高い音も人間に影響を与えるのではないか、というもの。以前から言われてきたLPレコードとCDの音の違いも、この高い音の成分が関係しているのでは、と思う)

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昨日19日は仙川へ散髪に。それからアンカーヒアで昼ご飯。久しぶりにアンカーの唐揚げを食べた。来月から改修のため2ヶ月ほどお店を閉めるそう。いいタイミングで行けてよかった。仙川に住んでいた頃の食生活はアンカーの唐揚げ、仙川とんかつ、家族庵(経営が変わってしまったけれど)のけんちんうどんがローテーションの3本柱だった。

今日は東京芸術劇場でトゥーランガリラの2日目。2日目の方が緊張した。「愛のまどろみの庭(Jardin du Sommeil d'Amour)」という題名のついた第6楽章は、オンド・マルトノと弦楽器が弾くゆっくりとした旋律(他にあまりないゆっくりとした長い長い旋律だ)に様々な楽器が不思議な感じで関わってくる。特にピアノを聴くと、深々とした森の中にいて鳥の鳴き声を耳にしているようだ。それにしてもよくこんな壮大な曲を書いたものだと思う。メシアンが書くまで世界にトゥーランガリラ交響曲はなかったのだから。
楽譜はレンタルで、おそらく日本の中で使われているものと思うけれど、いろいろな書き込みがあり、それらに助けられたり、もう少しすっきりしていた方が見やすいと思ったり、その時々の様々な様子がうかがえるような気がした。今回の楽譜、ところどころ締まりのないおたまじゃくし(音符)がガイドに書いてあり、見てすぐぴんときた。ずいぶん以前、九響で弾いた時の僕の書き込みだった。

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