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2018年5月 9日 (水)

チェロアンサンブルナカジマ2018

5月5日は名古屋のしらかわホールでチェロアンサンブルナカジマの演奏会。
中島顕先生の生徒、生徒だった人、中学生から50代までの四十数名が舞台に上がった。その中で音楽を職業としている人は多くなく、様々な仕事の人たちが練習を重ね、一体感はどこにもない感じだった。それぞれの年齢や職業といった属性は消えて、一人一人がただ一人一人としてチェロを弾いているようだった。全体で音を出したときの感じはこれまで経験したことがなかった。あれは何だったのだろう。舞台の上にいる人間が不思議と同じ方向を向いている、そんな気がしたのは僕だけだっただろうか。
音楽を職業としていない先輩方の情熱や、若者たちのひたむきさに接することができたのは得難い時間だった。一つだけ残念だったのは、中島先生の現役の生徒だけの演奏が聴けなかったこと。結局練習はいつも、僕たちおじさん連中が仕切ってしまい、彼ら彼女たちが前面に出て生き生きする機会がなくなってしまった。前回、酒井あっちゃんが引き出した子供たちのあふれるような姿には目を見張ったもの。

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