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2020年4月

2020年4月28日 (火)

4月の日経新聞から

最近報道されたことをまとめてみる。

悪いニュース、と思った。いったいどういうことで、何が起きているのだろう。4月14日、日経新聞夕刊の記事から。

『WHOは13日、新型コロナウィルスの感染者で回復後に再び陽性になる患者が出ていることについて、回復者に免疫がついているかは不明だとの見解を示した。次に同じウィルスが侵入した際に、病原体を攻撃する抗体が体内で十分に作られていない可能性があるという。・・・』

4月25日の日経朝刊から。
『抗体検査は感染済みかを簡単に調べられる手法として注目を集めている。ニューヨーク州は23日、無作為抽出した3000人を対象とした調査で、13.9%が抗体を持っていたと発表した。州人口をもとに単純計算すると270万人が抗体をもっており、公表されている感染者数の10倍強に達する。
 他の国々の抗体検査でも同様に公表数値を大きく上回る感染を示す結果が出ている。・・・』

4月22日、日経朝刊に掲載されたWHOシニアアドバイザー、進藤奈邦子さんの記事から。
『「欧州は厳しい外出制限などの効果が出て安定してきた。WHOは日常生活に戻すための判断基準を作成した。世界全体ではいったんは感染が落ち着く時期がくる。大事なのは次の波をどう抑えるかで、そのためには国際協調が欠かせない。・・・」

 「抗体検査の信頼性はまだ確立していない。抗体をもっていることがどれだけ免疫防御になるのか、有効期間はどの程度なのかなど分からない点が多い。抗体検査の結果で外出制限を緩和するのは時期尚早だ」』

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4月1日、日経朝刊には「コロナワクチン、開発加速」という記事が掲載された。
『・・・米ジョンソン・エンド・ジョンソンは30日、ウィルスの遺伝子情報を使った短期製造が可能なワクチンを開発したと発表した。臨床試験(治験)を9月までに始める。米モデルナや日本のアンジェスも類似の技術で短期の開発を急ぐ。・・・』

これは教えて頂いたBBCのウェブサイトで、ワクチン製造に関するインタヴュー。免疫について、わかりやすい説明と感じた。
https://www.youtube.com/watch?v=Gb5rEY3LIVc

やはりBBCのニュースでオックスフォード大学のワクチン開発のことが伝えられた。23日に欧州初の臨床試験が始まったそう。
https://www.bbc.com/japanese/52407075

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4月15日、日経朝刊からドイツの対応について。
『「感染スピードを鈍らせるには学校閉鎖や大規模集会の禁止しかない。電気やガスは供給できるが、航空・鉄道は滞り、医療はパンク。消毒液やマスクの調達も難しくなる。感染終息には3年かかるだろう」
 まるで現状分析のようだが、実は7年前の2013年1月に連邦議会(下院)がまとめた報告書だ。世界規模のウィルス感染が起こったらドイツにどう影響し、政府はどう動くべきか。A4判30ページあまりの詳細なシナリオ分析は新型コロナを予言しているようだ。』

4月19日、日経朝刊から。
『台湾の新型コロナウィルスとの闘いは2019年暮れから始まっていた。・・・医師や感染症の専門家らは・・武漢市で発生した原因不明の肺炎に着目し、警戒の必要性に気づいた。病院の最前線で働く医師らの元には年明け早々、警告メッセージが届いた。
・・・・・
 新型コロナの感染拡大の可能性をいち早く察知し、緊急事態と捉えた台湾当局の初動は素早かった。武漢市当局が原因不明の感染症発生を認めた12月31日、武漢からの直行便に対してすぐに検疫を開始。・・・』

4月16日、日経朝刊に掲載された100年前のインフルエンザの流行について。
『欧米での大流行から4ヶ月ほどたった18年10月ごろから日本でも本格的な流行が始まった。国内では2度の感染爆発を迎えることになるが、「前流行」と呼ばれる時期だ。・・・前流行は翌19年の夏前には収束した。内務省の記録では患者は約2117万人、死者は25万7000人。当時の国民の4割が感染し、死亡率は1.22%だった。
 そして同年秋から「後流行」がやってくる。・・・後流行は20年夏に収束。患者は約241万人、死者は12万8000人だった。感染が前流行の1割に激減したのは多くの人が免疫を獲得したためといわれている。一方、死亡率は5.29%と4倍以上に跳ね上がった。・・・』

4月25日、日経朝刊から。
『新型コロナウィルスは何者かがエイズワクチンを開発する過程でつくり出した。・・・フランスのリュック・モンタニエ博士らがこんな主張を展開している。支持する研究者は皆無に近いが、ウィルスの正体はなお謎が多い。・・・新型コロナウィルスのゲノムの1%未満の短い領域に、HIVに由来する情報の断片が6つあった。その入り方に自然にはあり得ない特徴がみられ、人為的に挿入したと考えられるという。
・・・科学界の反応は冷たい。仏パスツール研究所や国立科学研究センターの研究者はこの説を相次ぎ否定した。他のウィルスの遺伝情報が入るのは自然界でよくあるという。長崎大の安田二朗教授もゲノムを見て「不定期に変異が起きており、人為的な改変とは考えにくい」と指摘する。・・・』

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4月9日の日経朝刊に掲載されたフランスの経済学者、ジャック・アタリ氏の記事から。
『誰も第1の優先事項とは考えていないようだが、ワクチンと治療薬にきわめて多額の資金を充てることだ。いくつか支援策は発表されているがばかげていると言わざるを得ないほど少額だ。この問題はワクチンや治療薬があれば解決し、なければ解決しない。それにより危機は3ヶ月で終わるかもしれないし、3年続くかもしれない。』

4月12日、日経朝刊、ビル・ゲイツ氏の記事から。
『新型コロナウィルスにとって国境は意味をなさない。私がこの点を指摘するのは、各国政府が自国の対応に専ら集中しているからだ。
 多くの低・中所得国をいま支援しなければ、感染者数と死亡者数が現在の水準を超える可能性は高い。このままでは数百万人が命を落とす危険性がある。
 先進諸国が今後数ヶ月で抑え込みに成功しても、このパンデミックがどこかで猛威を振るう限り、新型コロナウィルスが再び襲ってくることはある。この点こそ、この感染症との闘いにグローバルに取り組むべき理由である。』

4月14日、日経朝刊、生物地理学者ジャレド・ダイアモンド氏の記事から。
『新型コロナウィルスの封じ込めは世界各国が足並みをそろえないと困難だ。戦いに勝つには国際的な協力体制が要る。世界的な問題を解決するモデルになり、核や気候変動、水産資源の保護といった課題に国際社会が協調して取り組む契機になるのが最良のシナリオだ。』

4月15日、朝日新聞に掲載されたユヴァル・ノア・ハラリ氏の記事から。
『感染症は全世界が共有するリスクだと考える必要があります。たとえば日本からウィルスが消え、しかし、南米のブラジルや、ペルー、エクアドルで流行が続いているとしましょう。ウィルスが人類の体内にいる限り、突然変異する可能性がある。より致死的になったり、感染力が強まったりして、あなたの国に戻ってくる。そして、さらに深刻な流行を引き起こすのです』
『中国の湖北省武漢市では封鎖を解除し、人々が仕事に戻ろうとしています。今後数ヶ月のうちに各国が挑戦する課題です。中国人にはぜひ、湖北省であったことについて、信頼できる情報を提供して欲しい。その経験から、他の国々は学ぶことができます』

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4月27日、日経夕刊の記事から。
『英紙フィナンシャル・タイムズは27日、新型コロナウィルスによる死者数が、各国の報告数より約6割多い可能性があるとの独自の調査結果を報じた。死因に関係なく各国の3~4月の死者数を調べたところ、例年と比べた増加幅が新型コロナ死者数の公表値を大幅に上回った。新型コロナと確認されないまま死去した人が多数いる可能性を示唆した。』
NY州の抗体検査の結果を見ても、このフィナンシャル・タイムズの調査を見ても、発表されたデータがどれくらい実体を反映しているのか、わからない感じがする。

4月22日、日経朝刊から。
『新型コロナウィルスの感染拡大の防止に追われる日本とは対照的に、ドイツや米国は経済活動の一部再開へ進み出した。欧州連合は再開に踏み出す条件として①感染拡大の鈍化②大規模な検査能力③十分な医療体制 ー の3つを挙げる。・・・
 収束に向けて決定打となるワクチンや特効薬が開発されるまでは、感染をコントロールできる水準に抑えつつ、経済活動を再開していかなければ、深刻な雇用喪失や長期的な経済停滞に陥りかねないとの見方が欧米で広がる。検査充実などを条件に感染抑制と両立しながら経済を回していく狙いだ。』

4月27日の日経朝刊の記事から。
『・・・ドイツは20日から中小の商店を順次再開した。1人の感染者が新たに何人に感染させるかを示す「再生産数」が1未満になったことが決定打となった。
 トランプ米政権も16日、感染者が少ない地域から段階的に経済活動を再開していく方針を示した。全米の新規感染者の増加が4月中旬に頭打ちとなったためだ。
・・・
 一方、新興国では収束の見通しが立たないうちに貧困層の生活困窮などを理由に制限を緩和する動きが出ている。南アフリカのラマポーザ大統領は23日、3月中旬から実施している全土封鎖を5月1日から段階的に緩和すると発表した。暴動が発生するなど制限解除への圧力が高まっていた。
・・・「見切り発車」の緩和はさらなる感染の拡大につながりかねない。』

2ヶ月くらい先の世界がどのようになっているのか、予測がつかない。推移を注意深く見ていきたいと思う。

2020年4月14日 (火)

”Music from the ashes“

しばらく前、ラジオからチェロとピアノの現代曲が流れてきて、難しそうだけれど一体どうなっているんだろう、と思った。"Aschenmusik"というアルバムに入っているハインツ・ホリガー作曲のロマンセンドレ(Romancendres)という曲だった。
別の日に、Hさんとホリガーの話になり、オーボエ界はローター・コッホ派とハインツ・ホリガー派に分かれ、でもリードにこだわらない分、ホリガーの音楽の方が自由、と聞いた。

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その後少しして、タワーレコードに注文した"Aschenmusik"が届いた。
"Aschenmusik"は作曲家、オーボエ奏者のホリガーが、ライフワークとして取り組んできたシューマンを軸にしたアルバム。目当てのロマンセンドレを挟むようにシューマンの作品、カノン形式の6つの小品、3つのロマンス、間奏曲、1番のヴァイオリン・ソナタが入っている。
3つのロマンスの、ホリガーの演奏を聴いたとき、あぁ、まさにこれがシューマンですね、と感じた。僕にとってシューマンは長いこと謎だった。でもホリガーの演奏に触れ、言葉でうまく説明することはできないけれど、こういうことなんだと感じた。

Aschenmusik、ライナーノーツの英訳ではMusic from the ashes。ash(灰)とは、シューマンが晩年、療養所に入る数ヶ月前に作曲したチェロのためのロマンスの楽譜が、本人の意志に反して出版されず、燃やされてしまったことを指している。
CDのライナーノーツに詳しく書かれているのだけれど、ブラームスは出版する価値がないと考え、シューマンの死後、クララ・シューマンの生前に楽譜が燃やされ、・・・。さらに、シューマンは友人のチェリストにこの楽譜をプレゼントしていて、その足跡をたどってスティーヴン・イッサーリスをはじめ何人かがオーストラリアまで行ったのだけれど。
ロマンセンドレは、失われてしまったこのロマンスに言及するように作曲された。

ライナーノーツには他にも、シューマンのレパートリーに関して興味深いことが書かれている。「ファウストの情景」の中でチェロ協奏曲とまったく同じモチーフをヴァイオリンが弾くこと、ホリガーは3つのロマンスをそれぞれ異なる詩のように演奏しようとしたこと、シューマンは構築的であると同時に無意識的であること、ヴァイオリン・ソナタの初稿の最後には「チェロでも」と書いてあること(このアルバムではチェロで演奏されている)、・・・。

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「文學界」2019年12月号に掲載された村上春樹さんの短編「謝肉祭(Carnaval)」は、シューマンの「謝肉祭」が核になっている。

『・・・二人で総計四十二枚の『謝肉祭』を聴き終えた時点で、彼女のベストワンはアルトゥーロ・ミケランジェリの演奏(エンジェル盤)であり、僕のベストワンはアルトゥール・ルビンシュテインの演奏(RCA盤)だった。・・・。』

という箇所を読んで、記憶がよみがえった。シエナの講習で受けたマリオ・ブルネロの最初のレッスンがシューマンの協奏曲で、足が震えるほど素晴らしかったこと、ブルネロはドヴォルザークよりシューマンの協奏曲の方が好きだと言ったこと(シューマンは毎回何かが起こる、と言っていた)、シューマンの二面性を理解するために「謝肉祭」を聴くよう言われたこと。しばらくして「謝肉祭」のCDを買ったのだけれど、鈍感な僕は何も感じず、ほとんど聴かなかったこと、その長く眠ったままのCDがミケランジェリの演奏であること。

その短編の中に、こんな箇所がある。

『「ウラディミール・ホロヴィッツはあるとき、ラジオのためにシューマンのヘ短調のソナタを録音したの」と彼女は言った。「その話は聞いたことある?」
「いや、聞いたことはないと思う」と僕は言った。シューマンのその三番のソナタは聴く方も、演奏する方も(たぶん)相当に骨の折れる代物だ。
「彼はその自分の演奏をラジオで聴いて頭を抱え込み、意気消沈してしまった。これはひどい演奏だって」
 彼女は赤ワインが半分ほど残ったワイン・グラスを手の中でまわしながら、しばらくじっと眺めていた。それから言った。
「そしてこう言ったの。『シューマンは気が狂っていたが、私はそれを台無しにしてしまった』って。・・・・・』

"Aschenmusik"のライナーノーツでホリガーはこんなことも語っている。クララとのロシア演奏旅行の後、シューマンは自分の存在意義を見失って厳しい状態に陥り、回復の足がかりをつかむためにバッハを深く学び、カノン形式の6つの小品や、2番の交響曲を書いた。(バーンスタインが札幌で開かれた第1回のPMFで、命を削るようにして、若者のオーケストラを指揮したのがシューマンの2番だった。)

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昨晩のラジオからはシューマンのピアノ五重奏が聞こえてきた。今朝は幻想小曲集や民謡風の5つの小品の楽譜を見たり、アダージョとアレグロを久しぶりに弾いてみたりした。初めてピアノ五重奏を弾いたのは30年前、幻想小曲集は20年は触れていなかったと思う。シューマンの作品が、今は別の姿を見せている。
ミケランジェリの「謝肉祭」は、耳を澄ませると、鍵盤が動いて、それがハンマーを動かしていることや、ペダルを踏み替える様子まで聞こえてくるようだ。知らなかった作品を、知らなかった演奏家の演奏で初めて聴くように、聴いている。ライナーノーツには93年、ミケランジェリ最後の日本公演のことも書いてある。あの頃、僕と同じ年のてっちゃんやY先生が、この時のドビュッシーを絶賛していたことを思い出した。

2020年4月 2日 (木)

3月31日の日経新聞から

3月31日の日経新聞夕刊1面に「製薬大手の米ジョンソン・エンド・ジョンソンは30日、新型コロナウィルスの予防ワクチンの提供を2021年初めにも始めると発表した」という記事が掲載された。
幸運なシナリオは、日本で大きく感染の広がることなく、どうにか今年を過ごし、もしかして来年のどこかでワクチンの恩恵にあずかれるかもしれない、というものだろうか。

30日、東京都の会見で専門家が、2,3日で感染者が倍増することがないよう、固唾をのんで見守っている、と述べていた。(2,3日間で倍増すると、外国のような状況になる。)おそらく彼の言う通りで、このところの感染者数の推移を見ると、今の日本は確かにぎりぎりのところにいると思う。

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同じ3月31日の夕刊1面には「富士山大噴火で首都圏交通まひ」という記事もあった。1707年の宝永噴火と同規模のものが起こると、最悪の場合、3時間後にに都心で停電や鉄道の運休が発生、とある。以前読んだ鎌田浩毅著「富士山噴火と南海トラフ」にも、その規模の噴火で、電気と飲料水の供給が止まる、ということが書かれていた。3.11も経験したことのないものだったけれど、火山の噴火は遙かに大きな影響をもたらすらしい。
電気や水の供給停止は生活に直結するから、トイレットペーパーどころではない買い占め、パニックが発生すると思う。今、多くの人の行動を左右しているスマートフォンに加え、クレジットカード、ICカード、ATMなどの決済システムは、停電が長く続いても、変わらず使えるだろうか。
現在、日本での感染がぎりぎりのところに留まっているとして、もし火山の噴火や大きな地震、台風などの災害が起きたら、かなりまずい状況になると思う。

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3月31日の日経朝刊には「サピエンス全史」の著者、ユヴァル・ハラリ氏の寄稿文が載った。(https://www.nikkei.com/article/DGXMZO57374690Y0A320C2000000/ 全文読むにはログインが必要です)
その冒頭から、

『人類はいま、世界的な危機に直面している。おそらく私たちの世代で最大の危機だ。私たちや各国政府が今後数週間でどんな判断を下すかが、今後数年間世界を形作ることになる。その判断が、医療体制だけでなく、政治や経済、文化をもかえていくことになるということだ。
・・・・・
新型コロナの嵐はやがて去り、人類は存続し、私たちの大部分もなお生きているだろう。だが、私たちはこれまでとは違う世界に暮らすことになる。・・・
・・・・・
今回の危機で、私たちは特に重要な2つの選択に直面している。1つは「全体主義的な監視」と「市民の権限強化」のどちらを選ぶのか。もう1つは「国家主義的な孤立」と「世界の結束」のいずれかを選ぶのか、だ。
・・・・・』

今回のウィルス感染で人とモノの動きが止まり、経済への大きな影響が連日報道されている。
どこかに書かれているわけではないけれど、日本経済新聞の前提は、経済成長は是である、ということだと思う。経済が伸び続ければ、記事は楽観的だし、今回のように大きなブレーキがかかると悲観的な論調になる。でも経済は、あるいは限定して、モノの生産と消費は、無限に成長し続けられるのだろうか。
モノが売れない、と言われて久しい。日本の多くの人はモノであふれた家に住んでいるから、売れないのだと思う。例えばクルマの生産は日本が世界に誇る技術だ。日本自動車工業会のHP(http://www.jama.or.jp/world/index.html)によると、2018年世界の四輪車生産台数は9570万7千台、2017年世界の四輪車保有台数は13億7341万台、とある。毎年1億台(!)近い四輪車が生産され、それに伴って莫大な雇用と消費が生み出され、お金が回っていく。でもこの小さな宇宙船地球号で、それはこの先10年、50年、100年と続けていけることなのだろうか。

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欲求が次から次へと押し寄せてくるのが人間というものなのかもしれない。ハラリさんが述べたように、いつか感染が収まった時(あるいはすでに)、世界は変わっていると思う。どのように人間がふるまっていくことが、決して大きくはない地球での生活に適うのか、そろそろ考える時に来ているのでは、と思う。
京都、龍安寺の蹲踞(つくばい)には「吾唯足知」(吾唯足ることを知る、ワレタダタルコトヲシル)とあるそうだ。(http://www.ryoanji.jp/smph/guide/grounds.html#g_lis02
龍安寺を再訪できる時が来ることを願うばかりです。

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