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2020年6月22日 (月)

若い演奏家たち

仕事に最低限必要なだけしかクラシック音楽を聴かない時期がずいぶん長くあった。ラジオもニュース以外はJ-waveかInterFMのみ。最近はNHK-FMもよく聞くようになった。ごくたまに朝早く目が覚め、ラジオからバロック音楽が流れてくると、この僕にも何だか素晴らしい一日が訪れそうな気がするし、そのほかの時間帯でも、興味のなかった演奏に触れ、思いがけず心を動かされることがある。

グイード・カンテッリという指揮者を知らなかった。日曜日のラジオから流れてくる音の素晴らしさに心奪われた。古い録音にもかかわらず、オーケストラの音が信じられないくらい生き生きしている。きっとカンテッリがいると、奏者たちは自分の能力を十二分に発揮できたのだろう。1920年生まれだから、例えば1919年生まれのバーンスタインや20年のノイマンと同世代。大変残念なことにカンテッリは航空機事故で若くして亡くなった。

ユリア・フィッシャーという若いヴァイオリニストも知らなかった。ブリテンやブルッフの協奏曲の素晴らしい演奏を聴き、調べてみると、彼女は演奏会の前半でサン・サーンスのヴァイオリン協奏曲、後半はグリークのピアノ協奏曲(ピアノで)を弾く、ということもするらしい。ロストロポーヴィチがモスクワ音楽院の試験でラフマニノフのピアノ協奏曲を弾いたり、歌手である夫人のピアノ伴奏をしたりしていたことを思い出した。

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オーケストラの活動がままならない中、パリ管が新しい音楽監督を発表した。なんと1996年生まれのクラウス・マケラ。この4月、都響は彼の指揮でショスタコーヴィチを演奏するはずだった。マケラは素晴らしいチェリストでもある。

先日久しぶりに上野駅でJRを降りたら、ホームで流れる音楽は変わらずマイスタージンガーだった。その前に流れていた「誰も寝てはならぬ」には少々うんざりしていたけれど(プッチーニさん、ごめんなさい)、マイスタージンガーは、簡略化されていても素晴らしいと思う。予定としては、今はオーケストラピットに入ってマイスタージンガーの音楽にまみれている時期だった。

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