5月の日経新聞から
5月をふり返ってみる。
5月3日日経朝刊から、
『国内で2日、5000人超の新型コロナウィルスの新規感染者が確認され、累計で60万人を超えた。4月9日に50万人を超えてから1カ月弱で10万人増えた。変異ウィルスの拡大で感染が拡大している。』
5月13日日経朝刊から、
『国立感染症研究所は12日、国内の新型コロナウィルスの90%以上が感染力が強いとされる変異型に、ほぼ全国で置き換わったとする分析結果を示した。』
5月20日日経朝刊から、
『新型コロナウィルス第4波の感染拡大で、現役世代の重症者が増えている。厚生労働省が3月31日から5月12日までに把握した全国の重症者のうち50代以下は2割強を占め、1割弱だった第3波から大幅に増加した。感染力が強く重症化しやすい変異ウィルスの拡大が影響しており、・・・』
5月7日日経朝刊から、
『インド保健・家族福祉省は6日、新型コロナウィルスの1日あたり新規感染者数が約41万2000人と過去最多になったと発表した。インドは爆発的なコロナ感染拡大で病床や治療に使う酸素が足りない医療システムの崩壊に陥っており、1日あたりの死者数も約4000人と過去最多を更新した。』
5月26日日経朝刊から、
『世界最多ペースの新型コロナウィルスの感染拡大が続くインドで、別の感染症への懸念が広がっている。コロナに感染した患者が免疫低下などによって感染症を併発する例が相次いでおり、インドメディアによると200人以上が既に死亡したという。・・・
この感染症は「ムコール症」と呼ばれる珍しいもので、本来は土、植物、肥料などの真菌に感染することで発症するという。』
5月30日日経朝刊から、
『ベトナム政府は29日、インド型と英国型の新型コロナウィルスが組み合わさった新たな変異ウィルスが見つかったことを明らかにした。現地メディアによると実験の結果、従来型よりも感染力が強く、自己複製も早いことが判明した。』
5月31日日経夕刊から、
『中国南部広東省の広州市政府は30日夜、新型コロナウィルスの感染拡大を抑え込むために住民などの移動制限に踏み切ると発表した。31日午後10時から実施し、PCR検査の陰性証明がなければ公共交通機関で市外に出られないようにする。』
5月11日日経夕刊から、
『米国で新型コロナウィルスの感染者数の減少が続いている。米疾病対策センター(CDC)によると、9日の新規感染者数は2万4080人と、2020年6月以来およそ11カ月ぶりの低水準だった。ワクチン接種が広がっており、感染の抑制につながっている。』
5月1日日経朝刊から、
『ブータンが新型コロナウィルスのワクチン接種で成果をあげている。これまでに成人の9割以上が1回のワクチン接種を受けた。人口が比較的少ないことに加え、政府の積極的な対応が迅速な接種につながったと評価されている。』
5月1日日経夕刊から、
『米疾病対策センター(CDC)によると、米国でワクチン接種を完全に終えた人は29日で約9966万人に達した。18歳以上の米人口の4割弱にあたる。』
5月20日日経朝刊から、
『米国で新型コロナウィルスワクチンの余剰が目立ち始めた。一部の州では供給量の3割超が未使用のままになっているほか、期限切れなどを理由に廃棄されるケースも出始めている。必要量を超えるワクチンを確保するなか、接種のペースが落ちていることが影響している。』
5月27日日経朝刊から、
『新型コロナウィルスワクチンの国内での接種回数がようやく1000万回を超えた。高齢者の接種が本格化し、連休明けからペースが加速している。ただ先行する医療従事者でも2回の接種を完了したのは56.6%で、7月末に完了を目指す高齢者は1回目を終えた人でも8.2%にとどまる。
5月1日日経夕刊から、
『タイや欧州で新型コロナウィルスの感染者をにおいで見つける探知犬の訓練が進む。タイでは5月上旬にも簡易検査場に配備される。』
5月2日日経朝刊から、
『新型コロナウィルス向けに、投与後体内で自ら増える新しいタイプのワクチンの臨床試験が国内で今夏にも始まる。投与量は米ファイザー製ワクチンなどの10分の1以下ですみ、供給不足が起きにくい。次々と現れる変異ウィルスへの対応力が高まるとの期待があり、欧米でも開発が進んでいる。』
5月11日日経朝刊から、
『塩野義製薬の手代木功社長は10日、開発中の新型コロナウィルスのワクチンについて、条件がそろえば年内の国内供給が可能になるとの見方を示した。』
5月15日日経朝刊から、
『国立感染症研究所は14日、米ファイザー製の新型コロナウィルスワクチンについて、1回目の接種から14日以降に感染事例の報告割合が6割減少したとの分析を発表した。』
5月18日日経朝刊から、
『慶應義塾大学などの研究チームは17日、新型コロナウィルス感染症で日本人が重症化しやすい遺伝的な特徴を見つけたと発表した。日本人の約2割が持ち、65歳未満ではリスクが約2倍になる。』
5月21日日経朝刊から、
『横浜市立大学の研究チームは20日、新型コロナウィルスの感染から1年後でも、感染を防ぐ「中和抗体」が体内に残っていることを確認したと発表した。従来型に対してはほとんどの人が保有しており、英国型やブラジル型など変異ウィルスに対しては、軽症・無症状者を中心に半年後には感染を防ぐ力が落ちていた。』
5月25日日経朝刊から、
『米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは23日、中国武漢の研究者3人が2019年11月に病院で治療が必要になるほど体調を崩していたことが、未公開の米情報機関の報告書で明らかになったと報じた。』
5月19日日経朝刊から、
『世界の主要な国・地域の1~3月期の国内総生産速報値が出そろった。中国や米国の景気回復が加速した一方、日本や欧州の遅れが鮮明になった。新型コロナウィルス対策の巧拙を映しており、4~6月期には中国に加えて米国のGDPもコロナ禍前の水準を上回る見通しだ。春以降にワクチン接種が進んだ欧州も4~6月期以降の回復期待が強まっており、日本が取り残されるリスクがある。』
5月7日日経夕刊から、
『欧州各国で新型コロナウィルスに伴うロックダウンの緩和が広がってきた。ドイツはワクチンを接種すれば夜間も外出できるようにし、イタリアは外国人観光客の受け入れを始める。フランスも段階的に制限を撤廃する方針。疲弊した経済を支え、市民の不満をそらす狙いだ。』
5月7日日経朝刊から、
『東京都は6日、4月29日から5月5日の大型連休中、平均65%の都民が自宅から直径5キロメートル圏内で過ごしたとの分析結果を公表した。』
5月10日日経朝刊から、
『米国の大学で学生に新型コロナウィルスのワクチン接種を求める動きが相次いでいる。秋の新学期から再開する対面授業への出席の条件としており、事実上の義務づけといえる。ワクチン自体は任意接種が原則のために反対論も根強い。』
5月6日日経夕刊から、
『米疾病対策センター(CDC)は5日、2020年の米国の出生数が前年比4%減ったとの暫定値を発表した。6年連続の減少で、1979年以来、約40年ぶりの低水準。新型コロナウィルスの影響で出生数が一段と減り、世界経済をけん引する米国の成長に響く可能性がある。』
5月9日日経朝刊から、
『新型コロナウィルスの感染拡大で犯罪事情が変化している。外出自粛の影響でひったくりや空き巣などの窃盗が減り、2020年に全国の警察が認知した刑法犯の件数は戦後最小を更新した。一方でサイバー犯罪や大麻などの薬物犯罪は増加。感染収束が遅れれば、生活困窮やストレス増大による治安の悪化が懸念される。』
5月21日日経朝刊から、
『NHK放送文化研究所は20日、5年に1度実施する「国民生活時間調査」の結果を発表した。新型コロナウィルスの影響や働き方改革により労働時間が減少。1日にテレビを見る人の割合も1960年の調査開始以来初めて80%を切り、若年層を中心に減った。』
5月7日日経朝刊から、
『米有力紙ワシントン・ポストは5日のコラムで、日本政府に対し東京五輪を中止するよう促した。国際オリンピック委員会のバッハ会長を「ぼったくり男爵」と呼び、新型コロナウィルス禍で開催を強要していると主張。「地方行脚で食料を食い尽くす王族」に例え、「開催国を食い物にする悪癖がある」と非難した。
コラムは大会開催を前進させている主要因は「金だ」と指摘。IOCは収益を得るための施設建設やイベント開催を義務づけ「収益のほとんどを自分たちのものにし、費用は全て開催国に押しつけている」と強調した。その上で、日本政府は五輪中止で「損切り」をすべきだと訴えた。』
5月22日日経朝刊から、
『国際オリンピック委員会のコーツ調整委員長は21日、東京五輪・パラリンピック大会組織委員会との合同会議後に開いた記者会見で、開催地である東京都で新型コロナウィルスの感染が広がり、大会時に緊急事態宣言が出されているさなかでも五輪の開催は可能との考えを示した。・・・
・・・コーツ氏は「世界保健機関などから科学的医学的なアドバイスをもらっている。すべての対策を講じることで安心安全な大会が宣言下であってもなくても開催できる」と述べた。』
5月7日日経朝刊から、
『飛び込みの東京五輪最終予選とテスト大会を兼ね、本番会場の東京アクアティクスセンターで行われたワールドカップが6日閉幕し、同日午後時点で新型コロナウィルスの感染者はゼロだった。
46の国・地域から選手225人が集まった同大会。・・・』
5月25日日経朝刊に掲載された英スマートペンション、ハリー・ブリグナル氏の記事から、
『「インターネットの最大の嘘は人々が利用規約を実際は読んでいないのに、読んだことにして、法的に拘束されてしまうことだ。あえて隠したり長くして読みにくくしたりする企業もある。食品の栄養表示のように、消費者が十分な情報を得た上で決断を下すことができるような規制が注目されるはずだ。」』
5月17日日経朝刊に掲載された花王社長、長谷部佳宏さんの記事から、
『『昨年夏ごろ、コロナが今も猛威を振るい続けていると誰が予想しただろうか。楽天的にはなれず、覚悟しないといけない。あと1、2年はかかるだろう。・・・」』
5月3日日経朝刊から、
『文化庁は2日までに、1年間に映画や美術展などの芸術鑑賞に行った人が41.8%だったとする2020年度のアンケート結果を発表した。新型コロナウィルスの感染拡大による公演中止や外出自粛が響き、67.3%だった前年度から大幅に減った。』
日経新聞連載「私の履歴書」、今月は吉行和子さん。毎日読むのが楽しかった。5月11日に掲載された文章から、
『・・・照明の下で芝居を始めると、すぐに「これは、ヘンな世界だ」と感じた。舞台上には、名優の滝沢修さんがいる。ふだんは怖くて近寄れないのに、舞台上でなら平気で話しかけ、からかうことができる。
ユダヤのハヌカ祭の場面で照明が消え、椅子に座ると脚がガタガタと震えていた。やはり緊張しているのだ。でも明かりがつくと、再び怖い物知らずの少女に戻っていた。・・・』