6月の日経新聞から
6月をふり返ってみる。
6月18日日経朝刊から、
『新型コロナウィルスのワクチンの接種率が高い国で、感染者が再び増加する事例が相次いでいる。英国では1日の新規感染者数が急増し、行動制限の解除を延期した。ワクチンの効力が高まる2回接種の遅れや変異ウィルスの流行などが背景にある。』
6月22日日経朝刊から、
『世界の新型コロナウィルスの感染者のうち、インド型(デルタ型)の比率が急上昇している。従来型よりも感染力が強く、英国では感染者数が急増している。』
6月23日日経朝刊から、
『中国製の新型コロナウィルスワクチンを選択している一部の国で、接種の効果が疑問視される例が増えている。アフリカのセーシェルでは国民の6割、中東のバーレーンでは5割が2回の接種を終えたが、いずれも5月以降に陽性者が急増した。』
6月26日日経朝刊から、
『ブラジルで新型コロナウィルスの感染が再拡大している。23日の新規感染者数は11万5228人と、過去最多を更新した。ワクチンが行き渡る前の経済活動の再開で、「第3波」が始まったとの指摘もある。』
6月29日日経夕刊から、
『世界で新型コロナウィルスの感染が再拡大する懸念が強まっている。アジアやロシアなどでインド型(デルタ型)が広がる一方、中南米ではペルーやブラジルを起源とするウィルスが拡大している。』
6月17日日経朝刊から、
『新型コロナウィルスの「第4波」で、10代以下の子どもの感染が目立つ。従来型に比べ感染力が強い変異型に置き換わったことが背景にある。3月以降、新規感染者に占める割合は1割以上に上る。』
6月21日日経朝刊から、
『新型コロナウィルスに一度感染した人が再感染するリスクが明らかになってきた。変異ウィルスの種類によっては免疫の効き目が下がり、再感染する可能性が上がる。ワクチンを接種した人でも感染リスクはゼロにはならないが、重症化を抑える効果は高い。感染経験があっても接種が欠かせず、接種してもマスク着用などの対策は重要だ。』
6月28日日経朝刊から、
『新型コロナウィルス感染症の後遺症の実態が、海外の大規模調査から明らかになってきた。米国の調査では、感染時に症状が出なかった人でも、約1カ月後に約2割が苦しんでいた。防ぐ方法は特になく、感染防止対策が重要だ。』
6月4日日経朝刊から、
『新型コロナウィルスのワクチンの効果に対する分析が進んできた。米疾病対策センター(CDC)によると1回の接種でも感染リスクは約80%減る。ただ、変異型には1回だけでは効果が低いことも明らかになっている。』
6月4日日経夕刊から、
『新型コロナウィルスワクチンの接種回数が3日、世界で累計20億回を超えた。4月下旬に10億回に達してから1カ月あまりで倍増した。中国と米国が全体の半数を占める。』
6月30日日経朝刊から、
『新型コロナウィルスのワクチンで、1回目の接種は英アストラゼネカ製、2回目に米ファイザー製などと異なる種類を使う「異種混合接種」の試みが欧州などで広がる。AZ製でごくまれに起こる副作用の血栓症を避けるだけでなく、免疫反応の強化やワクチン供給不足への対応などでも期待されている。』
6月24日日経朝刊から、
『政府は23日、新型コロナウィルスワクチンに関し、2回の接種を終えた人が1037万人になったと発表した。累計の接種回数も3438万回を超えた。65歳以上の高齢者のうち1回目を終えた割合も5割に迫る。』
6月28日日経朝刊から、
『新型コロナウィルスのワクチン接種のスピードに地域差が出てきた。直近の実績値をもとにした試算では、山口・佐賀両県は9月の第3週に現役世代の6割が2回目の接種を終える。一方で北海道や栃木県が6割を超すのは2022年1月までかかる可能性があり、最大4カ月の差が生じる。』
6月21日日経朝刊に掲載された編集委員、滝田洋一さんの記事から、
『・・・6月中旬には平日の接種合計は前日比で100万回増加のペースとなった。・・・
1日あたり100万回が定着すると、どうなるか。野村総合研究所が試算した。1回目接種者の比率が人口の4割に達する日は、8月下旬となる。2回目の接種を完了させた人の比率が4割となる日は、9月上旬となる。
4割はイスラエル、英国、米国などの経験を踏まえた接種率の目安である。これらの国々では、人口の4割が接種を済ませたあたりで、コロナ感染が抑制され経済活動が勢いを取り戻したという。』
6月16日日経夕刊から、
『米カリフォルニア州とニューヨーク州は15日、経済の全面再開を宣言した。小売店や飲食店などの入場制限はなくなり、多くのビジネスは通常営業に戻った。一方で新型コロナウィルスによる米国の累計死者数は60万人を超えて増加を続けており、規制緩和が感染力の高い変異型ウィルスのまん延を招くと懸念する声もある。』
6月25日日経朝刊から、
『米カリフォルニア州のディズニーランド・リゾートのテーマパークは6月末まで予約が埋まり、7月も空きはわずかだ。米疾病対策センター(CDC)によると、米国では全人口の45%が接種を完了している。接種の進展が経済・社会活動の再開につながっている。』
6月16日日経夕刊から、
『国立感染症研究所などは16日午前、新型コロナウィルスの今後の感染状況について、インドで確認された変異ウィルスの影響が小さい場合でも、東京五輪が開幕する7月後半から8月前半にかけて緊急事態宣言の再発令が必要になる可能性があるとの試算を示した。』
6月22日日経朝刊から、
『シンガポールで呼気から新型コロナウィルスへの感染をみつける実証実験が始まった。国立大学発のスタートアップ2社がそれぞれ開発した技術を使う。いずれも1~2分で検査結果がわかり、国境や大型イベントの会場で利用に向く。』
6月5日日経夕刊から、
『米国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長は新型コロナウィルスの発生源をめぐり、中国に武漢のウィルス研究所員の医療記録を開示するように要求した。・・・
ファウチ氏は「2019年に病気になったとされる3人の医療記録が見たい。本当に病気になったのか、もしそうならどんな病気だったのか」と語った。』
6月1日日経朝刊から、
『欧州で夜行列車の復活が相次いでいる。格安航空会社との競争に敗れて「絶滅」寸前だったが、各国政府が温暖化ガスの排出削減に向けて政策で後押ししている。フランス国会は短距離の航空路線を禁止する法案を審議している。』
6月10日日経朝刊から、
『自衛隊は他国の航空機が領空侵犯しそうになると、戦闘機を緊急発進させて監視や警告にあたる。2016年度から20年度の5年間で緊急発進は4743回だった。このうち3分の2が中国機へ対応するための措置だった。』
6月19日日経夕刊から、
『国連難民高等弁務官事務所は18日、2020年に世界で新たに約300万人が内戦などで住居を追われたと発表した。新型コロナウィルスの発生で各国が移動制限を課すなど特殊な年だったが、難民を巡る状況は悪化が続いたことが明らかになった。』
6月25日日経夕刊から、
『総務省は25日、2020年国勢調査の人口速報値を公表した。20年10月1日時点の外国人を含む日本の総人口は1億2622万6568人で、15年の前回調査から86万8177人(0.7%)減った。』
6月14日日経夕刊から、
『乳幼児が肺炎を引き起こすこともある「RSウィルス感染症」の感染者が急増している。2021年の感染者数の水準は過去3年を上回り、感染地域も広い。流行の詳しい原因は不明だが、20年は新型コロナウィルス対策で感染が抑えられたことから、その反動として免疫が弱い子どもが多い状況にある可能性が指摘されている。重症化リスクもあり注意が必要だ。』
6月7日日経夕刊に掲載された翻訳家、松岡和子さんの記事から、
『「シェイクスピアは、言葉が先にある」と松岡は言う。「瞬間、瞬間、その言葉を本気で言えば人物像ができてくる。言葉から人物ができ、感情が生まれる。』
『「自分がどういう人間か分かっていない。それが人間の最大の愚かしさであり、シェイクスピアが徹底的に書いたもの」と力を込める。そのうえでシェイクスピアは「どれだけ愚かしくても人間そのものを否定しない」』
6月30日日経夕刊に掲載された作家、南木佳士さんの「本を棄てる」という文章から、
『こんなもん、もういらねえや。
胸の内で叫びながら腰に力を入れて本の束を投げていると、身が軽くなってきた。そんな快感を知ってから棄てる本の数は増えるばかりで、気がつけば小説のほとんどは消えた。いま、どこかでこんなふうに自著を棄てているひともいるのだろうな、と想像すれば妙にすがすがしく、「わたし」にこだわった作品ばかり書いてきた40年がきれいに精算される想いだった。』
6月22日日経朝刊に掲載されたサッカー、中村憲剛さんの記事から、
『・・・近年とみに欧州クラブの青田買いが多発しているが、海外移籍のみを「進歩」とし、国内にとどまるのを「停滞」と見なすのはやや乱暴なのではないか。
プレーの強度など、欧州でしか鍛えられないものもある。だが大切なのは、必要なときにピッチ上の必要な場所にいて、適切なプレーを選択する頭と目と技術を養うこと。・・・』