10月の日経新聞から
10月をふり返ってみる。
10月1日日経朝刊から、
『人口の8割超が新型コロナウィルスのワクチン接種を完了したシンガポールで新規感染者の増加が止まらない。ワクチン接種後に感染する「ブレークスルー感染」が相次いでいるためで、人口が約50倍の隣国インドネシアを上回るまでになった。』
10月27日日経朝刊から、
『国内で新型コロナウィルスのワクチン接種が一巡してきた。全人口のうち2回の接種を完了した割合は7割に達し、現在の接種ペースが続くと11月下旬にも8割前後で頭打ちになる見込みだ。海外では高い接種率にもかかわらず、経済再開後に感染再拡大を招くケースが出ている。』
10月2日日経朝刊から、
『英オックスフォード大などは新型コロナウィルスワクチンを接種した人が他人にうつすリスクの分析結果をまとめた。米ファイザー製ワクチンの場合、未接種者が感染して他人にうつすリスクの35%になるという。』
10月3日日経朝刊から、
『全国知事会は2日、新型コロナウィルスの感染拡大防止に向けた政府への緊急提言をまとめた。感染拡大の「第6波」が「今後必ず到来する」としたうえで、今夏の「第5波」の経過や感染者数が急減した要因などを検証するよう要請。・・・』
10月8日日経朝刊から、
『世界の新型コロナウィルスの新規感染者数が減少に転じ、感染力の強いデルタ型の猛威が和らいできた。感染者数が減少傾向にあるのは120カ国・地域に達し、デルタ型流行前の5月中旬以来の水準に戻った。』
10月12日日経朝刊から、
『東京都は11日、新型コロナウィルスの感染者が新たに49人確認されたと発表した。50人を下回るのは2020年6月25日(48人)以来で、3日連続で21年の最小を更新した。』
10月24日日経朝刊から、
『国内で23日、新たに285人の新型コロナウィルス感染者が確認された。死者は埼玉2人、東京と神奈川、大阪で各1人の計5人だった。死者が1桁になるのは8月8日以来。』
10月24日日経朝刊から、
『世界中に広がった新型コロナウィルスのデルタ型が各地で変異を続けている。英国ではデルタ型から派生した「AY.4・2」と呼ばれる系統が拡大傾向にある。日本ではデルタ型の遺伝子配列の一部にアルファ型が混ざったウィルスが見つかった。』
10月28日日経朝刊から、
『約100日後の北京冬季五輪開幕を控え、中国が新型コロナウィルスの感染を完全に抑え込もうとする「ゼロコロナ」政策を厳格化している。広州市で大規模な隔離専用施設を新設し、10月末予定の北京マラソンも延期した。』
10月12日日経朝刊から、
『国立国際医療研究センターは11日までに、新型コロナウィルスの感染した人の4人に1人に半年後も後遺症といわれる、何らかの症状がみられたとのアンケート結果を発表した。』
10月2日日経夕刊から、
『米製薬大手メルクは1日、開発する新型コロナウィルスの飲み薬について、臨床試験で入院と死亡のリスクを50%減少させることが確認されたと発表した。米食品医薬品局に緊急使用許可を申請する見通し。』
10月13日日経朝刊から、
『国内で新型コロナウィルスワクチンの接種間隔や別の種類の組み合わせによる効果への影響などを検証する研究が始まった。政府は10~11月に希望者全員の2回接種を終えた後、早ければ12月にも医療従事者などを対象に3回目の接種を始める見通しだ。』
10月19日日経朝刊から、
『創薬スタートアップのVLPセラピューティクス・ジャパンは18日、開発中の新型コロナウィルスのワクチンの臨床試験を国内で始めたと発表した。』
10月22日日経朝刊から、
『第一三共は開発中の新型コロナワクチンについて、中期の治験を11月に始める。・・・
塩野義製薬は中期の治験を国内で20日に始めた。日本人の成人約3100人を対象に、安全性と有効性を確認する。年内にも最終段階の治験に着手し、2022年3月末までの実用化をめざす。』
10月23日日経朝刊から、
『明治ホールディングス傘下のKMバイオロジクスは22日、開発中の新型コロナウィルス感染症のワクチンについて臨床試験を中期段階に進めると発表した。・・・
同社が開発するのは「不活化ワクチン」と呼ばれるタイプで、弱毒化したウィルスを用いる。』
10月30日日経夕刊から、
『米食品医薬品局は29日米製薬大手ファイザーと独ビオンテックの5~11歳向けの新型コロナウィルスワクチンについて、緊急使用を承認したと発表した。』
10月27日日経朝刊に掲載された東北学院大准教授、佐々木周作さんの記事から、
『「2020年4月~8月に約4200人を対象に、どう呼びかければ外出自粛などを促せるかを調べた。自身の健康や命のために社会的距離を確保するよう促すより、周りの人の命を守るために心がけようという呼びかけの方が、短期的ではあるが行動変容を促す効果があった。繰り返し表示したときも意向を強める傾向があった」』
10月3日日経朝刊から、
『新型コロナウィルス下で2度目のインフルエンザ流行シーズンが訪れる。現状では患者はほとんど報告されていないが、昨冬流行しなかったことから免疫を持たない人が増えており、感染した場合に重症化する恐れがある。』
10月15日日経朝刊から、
『国内の製薬4社が9月から供給し始めた今冬向けのインフルエンザワクチンの生産量が全体で前年比2割減る見通しだ。』
10月7日日経夕刊から、
『世界保健機関(WHO)は6日、マラリア予防のワクチンを初めて承認したと発表した。アフリカの一部で試験的に接種したところ高い効果を確認した。年間40万人が死亡する病気の重症化を防ぐことが期待されており、WHOは「歴史的な日だ」としている。』
10月10日日経朝刊から、
『新型コロナウィルスの感染拡大によって、欧米で伸び続けてきた平均寿命が第2次世界大戦以来の大幅なマイナスになる見通しとなった。これだけ多くの国が同時に寿命を縮めるのは史上まれだ。』
10月29日日経朝刊から、
『東京都が28日発表した10月1日時点の推計人口は1402万8589人で、前月比で9283人減った。今春の就職・進学による転入で増えた後、5カ月連続での減少となった。』
10月8日日経朝刊から、
『新型コロナウィルス流行による在宅勤務の広がりが、東京都内の自治体の煙草税収に大きな影響を与えている。2020年度はオフィスが多い千代田区では32.6%減と12億円強の大幅減収となった。一方、杉並区など住宅地が多い自治体は県庁だ。』
10月5日日経夕刊から、
『国際航空運送協会(IATA)は4日、2022年の世界の航空需要が新型コロナウィルスが広がる前の19年と比べ39%減になるとの見通しを発表した。21年の見通しは4月時点の予測(57%減)から小幅に下方修正し、60%減とした。』
10月14日日経朝刊から、
『高級ブランド世界最大手、仏LVMHモエヘネシー・ルイヴィトンが12日発表した2021年7~9月期の売上高は155億1200万ユーロ(約2兆300億円)と前年同期に比べ3割増えた。富裕層の旺盛な消費意欲を背景に全部門が増収で、特に時計・宝飾品が好調だった。』
10月26日日経夕刊から、
『日本政府観光局によると、統計を始めた1964年に30万人台だった訪日客数は2010年代に入り急増。13年に1000万人を超え19年は過去最多の約3100万人を記録した。コロナ下の20年は約410万人と前年から87%減少し、21年も8月時点で20万人未満と前年を下回るペースで推移している。』
10月21日日経朝刊から、
『日本の民間非営利団体「言論NPO」などは20日、日中両国で実施した共同世論調査の結果を発表した。日本に「良くない」印象をもつ中国人は2020年と比べて13.2ポイント増の66.1%となった。「良い」印象は32.0%と13.2ポイント減った。・・・
中国に「良くない」印象をもつ日本人は90.9%と前年比1.2ポイント増だった。16年以来5年ぶりの高い水準となった。「良い」印象派9.0%と、前年比1.0ポイント減だった。』
10月9日日経夕刊から、
『中国政府は8日、民間企業が報道事業を手掛けることを禁止する案を公表した。』
10月14日日経朝刊から、
『2020年度に新型コロナウィルスの感染回避を理由に学校を長期欠席した児童生徒が、全国で約3万人に上ったことが13日、文部科学省の問題行動・不登校調査で分かった。』
10月25日日経朝刊から、
『国立成育医療研究センターは24日までに、新型コロナウィルス感染症の流行に伴い、神経性やせ症(拒食症)と新たに診断された20歳未満の患者が2020年度は前年度比で約1.6倍に増えたとの調査結果を発表した。』
10月17日日経朝刊から、
『永田町の不思議な光景の一つだろう。衆院解散で恒例の万歳である。
「日本国憲法第7条により衆院を解散する」。14日、衆院議長の大島理森氏が解散詔書を読み上げると、本会議場に「バンザーイ」を三唱する声が響いた。』
10月9日日経夕刊から、
『首都圏で最大震度5強を観測した7日夜の地震では、長い周期で大きく揺れる「長周期地震動」が観測された。揺れの大きさは、4つの階級のうち下から2番目の「階級2」で、高い建物ではものにつかまらないと歩けないほどだった可能性がある。』
10月10日日経朝刊から、
『全国の人工林の過半が50歳を超え、高齢化が目立ってきた。国内の林業は安価な輸入木材に押されて産業競争力が低下し、伐採や再造林が進まない負の連鎖に陥っている。手入れされていない放置林は台風などの災害に弱く、二酸化炭素の吸収源としても認められない。』
10月7日日経夕刊から、
『世界気象機関(WMO)は5日、地球温暖化や人口増などによって2050年に世界で50億人が水不足の状態に陥るとの試算を発表した。』
10月21日日経夕刊から、
『世界気象機関(WMO)は21日までに、地球温暖化が現状のまま推移すると、2040年代にはアフリカの氷河が全て消滅するとの見通しを公表した。』
10月29日日経朝刊から、
『世界気象機関(WMO)が8月にまとめた報告によると、世界の気象災害は過去50年の間で5倍に増えた。洪水と暴風雨が約8割を占め、気候変動の影響は無視できなくなっている。2010~19年の経済損失は1.4兆ドル(約160兆円)と、1970~79年の7倍超だ。』
10月30日日経朝刊から、
『気象庁によると、『猛烈な雨』とされる1時間降水量80ミリ以上を観測した年間回数は増加傾向にある。記録を開始した最初の10年(1976~85年)と直近10年(2011~20年)を比較すると、平均年間発生回数は約14回から約26回へと1.9倍に増えている。』
10月23日日経夕刊から、
『北極圏の米アラスカ州から太平洋を縦断して南半球のニュージーランドまで毎年1万キロ以上を休みなしで飛ぶ渡り鳥がいる。ニュージーランドの研究者が2年前にオオソリハシシギ20羽に、太陽光電池で作動する発信器を取り付け追跡。餌も補給せずに海の上を10日前後も飛び続ける鳥たちの行動パターンが少しずつ分かってきた。』
10月13日日経朝刊から、
『世界各地の海鳥の52%からプラスチックに添加剤として加えられる化学物質を検出したと、東京農工大や北海道大などの国際チームが12日までに、環境化学の専門誌に発表した。』
10月26日日経夕刊から、
『日本国内で繁殖する鳥類のうち、過去約20年間でガビチョウなどの外来種の分布域が広がる一方で、ツバメやスズメといった身近な鳥の数が大きく減っていたことが26日までに、全国2100人超のボランティアが参加した鳥類調査で分かった。コアジサシやサギ類など小型の魚を食べる鳥の分布域の減少も顕著だった。』
10月6日日経朝刊から、
『試合前にキャッチボールする日常の練習風景。米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平の右肘付近には黒いバンドが巻かれていた。バンドに取り付けられているのは、重さわずか約7グラムの「パルススロー」と呼ばれる四角いセンサー。・・・
パルススローの日本総代理店であるオンサイドワールド社によると、センサーは肘の内側にかかるストレス(最大トルク)、リリース時の前腕と地面の角度、腕の振りのスピードを1球ごとに計測。・・・』
10月5日日経夕刊に掲載されたレオス・キャピタルワークス会長、藤野英人さんの記事から、
『・・・
2人目は渡航中に出会った中国人の数学の先生です。筋骨隆々の体格で、文化大革命で10年間強制労働に従事させられたというのです。数学ができるだけで「西洋主義者だ」と密告されたそうです。・・・
先生は授業中ずっとニコニコしていました。「なぜそんなにうれしそうなのか」と聞くと「君が日本から来てくれたからさ」と。あなたが会いに来てくれたおかげで幸せだと言える人に、私もなりたいと思いました。驚きのあまり、名前をメモするのを忘れてしまったのが悔やまれます。』
10月9日日経夕刊に掲載されたノンフィクション作家、佐々涼子さんの「未来は未定」という文章から、
『現実はあらぬ方向へと転がり続け、運命は思いもよらないカードを配る。未来は予測不能だ。パンデミックに遭遇したのだ。次は宇宙人に遭遇するかもしれない。ならみてやろうと思うではないか。現実でだって、あっと驚くどんでん返しが書けるのだ。』
10月15日日経朝刊に掲載されたノーベル物理学受賞、真鍋淑郎さんの記事から、
『「私が日本の環境に合わないのは事実だ。米国では学会でかんかんがくがくの議論が繰り広げられる。ある学説に反対する研究者がいると発表の席で問題点を指摘し、白熱すると特別に時間を取り議論を続ける。これが日常茶飯事だ。私はライバルたちと議論し、納得できる点は受け入れて研究を進化させてきた。日本ではほとんどみられず、研究者は成長する機会を失っているのではないか」』
10月12日日経朝刊「春秋」から、
『「本音で歌えよ」って思いますね。7日に亡くなった人間国宝の噺家、柳家小三治さんが評したのは指揮者のカラヤン。スタイルは美しいが血の通った人間を感じないと不満げだったそうだ。いくらクラシック好きでも絶頂期の巨匠をこう言い切れる人はあまりいない。』
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