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2021年12月

2021年12月31日 (金)

12月の日経新聞から

12月をふり返ってみる。

12月1日日経朝刊から、
『政府は30日、新型コロナウィルスの新たな変異型「オミクロン型」の感染例が日本で初めて確認されたと発表した。』

12月11日日経朝刊から、
『新型コロナウィルスの新たな変異型「オミクロン型」の感染拡大でワクチンの「南北格差」が一段と深刻になってきた。南アフリカでオミクロン型が広がり、接種率の低い地域ほど変異が生まれやすい可能性が指摘されている。』

12月24日日経朝刊から、
『世界で拡大する新型コロナウィルスの変異型「オミクロン型」の特性について、各国の研究機関の分析が進んでいる。南アフリカや英国の機関は重症化や入院のリスクは低いとの研究結果を相次いで公表した。ただ、感染力は強く、感染者数が増え続ければ医療を圧迫するだけに、感染対策の必要性も訴えている。
 南アの国立伝染病研究所の報告によると、オミクロン型で入院が必要になる割合は2%台で、ほかの新型コロナ感染と比べて8割低く、重症化のリスクはデルタ型より7割低い。』

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12月24日日経朝刊から、
『中国の陝西省西安市は23日、新型コロナウィルスの拡大を受けて実質的なロックダウンを始めた。約1300万人の全市民の外出を制限する。中国は感染を完全に封じ込めようとする「ゼロコロナ政策」を敷くが、局地的な感染が止まらない。』

12月25日日経朝刊から、
『英オックスフォード大の研究者らによるデータベース「アワー・ワールド・イン・データ」の集計によると、世界の新型コロナウィルスの新規感染者数が23日、97万人を超えた。1日あたりの新規感染者数では過去最高水準となった。』

12月28日日経夕刊から、
『米東部ニューヨーク州で子どもの新型コロナウィルス感染による入院が急増している。ニューヨーク市では5日以降の3週間で18歳以下の入院件数が4倍に拡大した。ワクチン接種の遅れが影響しているほか、接種対象外の5歳未満の感染が増えている。』

12月31日日経朝刊から、
『米国で新型コロナウィルスの新規感染が加速している。米ジョンズ・ホプキンス大学によると、29日の新規感染者数は7日間の移動平均で1カ月前に比べて3.7倍の30万人超となり、過去最多を更新した。』

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12月1日日経夕刊から、
『新型コロナウィルスワクチンの3回目接種が1日、始まった。政府は2回目の接種から原則8カ月以上が経過していることを基準に、追加接種の対象を医療従事者から高齢者へ順次広げていく方針だ。』

12月9日日経朝刊から、
『首相官邸は8日、新型コロナウィルスワクチンを1回以上接種した人が1億1521人になったとの集計を公表した。全人口に占める割合は79%に達し、2月に接種を始めてから約10カ月で世界でも上位の接種率となった。』

12月29日日経朝刊から、
『後藤茂之厚生労働相は28日、新型コロナウィルスの軽症・中等症向け飲み薬「ラゲブリオ」(一般名モルヌピラビル)」について、京都府内で国内1例目となる患者への投与があったと明らかにした。』

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12月14日日経朝刊から、
『塩野義製薬が開発を急ぐ新型コロナウィルスの飲み薬に思わぬ壁が立ちはだかる。国内の新型コロナ感染者が急減し、最終段階の臨床試験の対象者集めに苦労している。』

12月28日日経朝刊から、
『塩野義製薬は27日、開発中の新型コロナウィルスワクチンについて、ベトナムで最終段階の臨床試験を始めたと発表した。・・・取得したデータを基に、2022年3月末までの実用化を目指す。』

12月9日日経夕刊から、
『米ファイザーは8日、同社製の新型コロナウィルスワクチンの3回目の接種が、感染力の高い変異型「オミクロン型」に対しても高い予防効果を持つとの初期調査の結果を発表した。』

12月21日日経朝刊から、
『米バイオ企業モデルナは20日、同社の新型コロナウィルスワクチンについて、3回目接種をした場合に新たな変異型「オミクロン型」に対応する体内の抗体が大幅に増えたとする臨床研究の結果を発表した。』

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12月23日日経夕刊から、
『世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は22日、先進国であらゆる人を対象に新型コロナウィルス(原文のまま)の追加接種が広がっている現状を警告した。・・・
 WHOによると、現在投与されているワクチンの約2割は追加接種に充てられている。テドロス氏は記者会見で「入院患者や死者の多くはワクチン接種をしていない人で、追加接種をしていない人ではない」と指摘。「全面的な追加接種はパンデミックを終わらせるどころか、長引かせる可能性がある」と述べた。

12月22日日経夕刊から、
『新型コロナウィルスの感染の有無を迅速に調べられる抗原検査について、過度な依存を戒める分析をベルギーの研究者らがまとめた。呼気中のウィルス濃度は感染後の2日間に増えるが、抗原検査では捕捉しにくいという。』

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12月4日日経朝刊から、
『北京冬季五輪まで4日で2カ月となった。新型コロナウィルスの変異型「オミクロン型」が世界で猛威をふるうなか、中国政府は感染対策の徹底を強調し、予定通り開催する方針だ。』

12月2日日経朝刊から、
『東京都がまとめた11月1日時点の推計人口は1401万9665人で、前月比で8924人減った。今春の就職・進学による転入で増えた後、6カ月連続で減少となった。』

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12月10日日経朝刊から、
『2021年の9月までの死亡数が前年同期より約6万人増え、東日本大震災があり戦後最多の増加となった11年を上回っていることが分かった。新型コロナウィルスだけでなく、心疾患や自殺などによる死亡も前年より急増。コロナ禍の余波で平年を大きく上回る「超過死亡」が生じている。』

12月23日日経夕刊から、
『米疾病対策センター(CDC)は22日、米国の2020年の平均寿命が新型コロナウィルスの感染拡大などで、19年より1.8年短くなったとの確報値を発表した。第2次世界大戦以来、最大のマイナス幅となった。』

12月15日日経夕刊に掲載された東京大特任教授、中川恵一さんの記事から、
『昨年12月1日から先月末までにコロナで亡くなったのは約1万6000人で、1日あたりの平均は約44人です。
 一方、がんによる死亡は年間およそ38万人。一日あたりでは1040人にも上りますから、ケタが違います。
 ・・・
 がんはコロナとは比べられないほど、大きなリスクです。そして、がん検診の自粛によって、進行がんが増えるなど、がんリスクの巨大化が避けられない状況です。』

12月15日日経夕刊から、
『ノロウィルスなどが原因の感染性胃腸炎や、子どもがかかりやすい手足口病などの患者が2020年を上回るペースで増加している。新型コロナウィルスにはアルコール消毒が有効だが、ノロウィルスへの効果は低く、予防の盲点になりやすい。・・・専門家はこまめな手洗いの励行を呼びかけている。』

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12月25日日経朝刊から、
『スポーツ庁は24日、全国の小学5年と中学2年の男女を対象に実施した2021年度の全国体力テストの結果を公表した。新型コロナウィルスの感染拡大前と比べて体力は一様に低下しており、男子では全8種目の合計点の平均値が小中とも調査開始以来で最低となった。』

12月29日日経朝刊から、
『英キリスト教系慈善団体「クリスチャンエイド」が27日発表した報告書によると、2021年に世界で発生した自然災害の被害額で上位10件の合計は1703億ドル(約19兆5000億円)に達した。前年比で17%増えた。ハリケーン、洪水などの被害が大きかった。世界経済が直面する気候変動のリスクが一段と深刻になった。』

12月28日日経朝刊から、
『新型コロナウィルスの感染拡大の影響で、世界の富裕層と貧困層の格差が広がったことがわかった。フランスの経済学者トマ・ピケティ氏らが運営する「世界不平等研究所」(本部・パリ)が発表した。世界の上位1%の超富裕層の資産は2021年、世界全体の個人資産の37.8%を占め、下位50%の資産は全体の2%にとどまった。』

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12月9日日経夕刊から、
『米ニューヨークに本部を置く民間団体、ジャーナリスト保護委員会は9日、当局によって投獄されている世界各地のジャーナリストが今月1日時点で少なくとも293人に上ったと発表した。統計を開始した1992年以降で最多となり、6年連続の最多更新。中国が3年連続ワーストの50人だった。』

12月4日日経夕刊から、
『2020年の個人寄付者のうち、新型コロナウィルス関連で寄付行為をした人は国内で約860万人と推定されることが、NPO法人「日本ファンドレイジング協会」の調べで分かった。寄付者全体(約4350万人)の2割にあたるという。』

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12月18日日経朝刊から、
『JR各社は17日、2022年春のダイヤ改正を発表した。新型コロナウィルス禍で鉄道需要が低迷しているのを受け、都市部の在来線などの運行本数を大幅に減らす。JR東日本とJR西日本の削減幅は1987年の民営化以来、最大規模となる。』

12月8日日経朝刊から、
『ソニーグループは7日、道の物体でも適度な力でつかんで持ちあげられるロボットを開発したと発表した。物に触れると同時にセンサーで重さや表面の滑り度合いを把握し、瞬時にはさむ力を制御する。花やケーキなどの軟らかい物でも形を維持したままつかめる。』

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12月8日日経朝刊から、
『米首都ワシントンで6日、気候変動の研究で2021年のノーベル物理学賞に選ばれた真鍋淑郎・米プリンストン大学上席研究員にメダルと賞状が授与された。同氏は気候変動対策について「我々が今やっていることはおそらく十分というにはほど遠い」と警告し、各国の指導者らに対応強化を呼びかけた。
 ・・・
 真鍋氏は式典に先立つイベントで「気候変動は大きな船のキャプテンのようだ。曲がりたい一方で船は真っすぐに進んでいく」と例えた。』

12月27日日経夕刊に掲載された字幕翻訳家、戸田奈津子さんの記事から、
『私の英語は別に上手ではない。ただ通じるだけ。でも一生懸命やっているのは伝わるんですよね。一番いけないのは相手をあがめてしまうこと。嫌がられますね。だから私はもう開けっ広げ。そうなると向こうもざっくばらんになってくれます。普通の人間関係でもそうでしょ。相手によって態度を変える人が私は一番嫌いです。スターでも鼻が高くなってしまう人は大抵早く消えていきましたね。』

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12月16日日経夕刊に掲載されたピアニスト、上原彩子さんの記事から、
『「ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番はオーケストラの分厚い響きが特徴です。ピアノはオーケストラがよく鳴るように下から支えていく。いかにうまく支えるかが鍵ですね」』

『予測不能だとしか予測できない世界』

昨年の暮れ、2021年がどのようになるか予想した。ふり返ってみて、3つ考えたシナリオのうちの一つ、

『シナリオB:変異種が手強く、あるいはワクチンの効果が上がらず、長引く』

が近かったように思う。(2020年12月30日の日記をご覧下さい。http://ichirocello.cocolog-nifty.com/blog/2020/12/post-0e0fec.html

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12月27日の日経新聞朝刊に掲載された、米疾病対策センター(CDC)前所長ロバート・レッドフィールドさんの記事が興味深かった。その中から、

『いま開発を急ぐべきなのは信頼性の高い「免疫検査」だ。私と妻は同時に接種を受けたが、抗体の量を調べたら結果が大きく違った。追加接種を時期で判断するのは無意味だ。各個人が免疫の有無を年3~4回調べて、いつ次を打つか判断できるのが望ましい。
 ・・・
 「集団免疫」は当初から新型コロナには通用しないと考えていた。感染したり、ワクチン接種を受けたりしても予防効果が長続きしないからだ。・・・
 このウィルスは人類が地球にいる限り、存在し続けるだろう。消えることはない。うまく共存する方法を学ぶことが大切だ。ワクチン、感染や免疫に対する知識、抗ウィルス薬など、我々は共存する中で対抗策を見つけていくべきだ。
 失望する必要はない。このウィルスは変化している。すでにオミクロン型は発病の方法が大きく変わり、従来の肺ではなく気管上部で複製しているようだ。最終的に喉や鼻で複製するようになれば、普通の風邪と同じようになる可能性がある。
 新型コロナと共存する手段をすべて手に入れるには3~5年かかるだろう。抗ウィルス薬の開発や検査能力が拡大すれば2022年はより平穏な年になる。ただ今後2~3年「新型コロナからどう自分を守るか」を考え続けることになる。
 新型コロナは「大パンデミック(感染症の大流行)」ではない。いまできる最も重要なことは大パンデミックへの準備だ。より深刻な呼吸器系のパンデミックに直面する高いリスクがあり、それは鳥インフルエンザの可能性が高い。』

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12月28日の日経新聞朝刊に掲載された英エコノミスト誌の記事から、

『新型コロナウィルスのパンデミックはほぼ収束に向かうのか。人々はこの1年、安定のようなものを渇望してきた。以前の生活には二度と戻れないと観念した人ですら、ニューノーマル(新常態)の到来を待ち望んだ。
 だが、2022年の幕開けが迫る中、先のことは予測不能だとしか予測できない世界にそろそろ向き合うべきだ。これから20年代が終わるまで、新型コロナの感染拡大前になじんでいた日常が戻ることはない。むしろ、混乱と当惑が続くパンデミックの時代に入る。新常態はすでに到来しているのだ。
 ・・・
 世界は今も予測不能で、その一因はパンデミックにある。マスク着用や検査、ロックダウン(都市封鎖)、渡航禁止、ワクチン接種証明入手の手続きなど、人々は2年近くも様々な制約や規制が移り変わるなかで生活している。
 新型コロナとその変異型の感染が拡大と衰退をし、こうした制約も行きつ戻りつを繰り返すだろう。それは、一定期間で流行を繰り返すエンデミックに移行する前の感染症と共生するために支払わなければならない代償である。
 しかもこうした感染症は新型コロナだけでは終わらない可能性がある。スペイン風邪が猛威を振るってから新型コロナの感染拡大まで1世紀の間隔があったが、地球を揺るがす次の病原体はさらにずっと短いサイクルで発生するかもしれない。
 ・・・ 
 90年代のようにより安定した時代の再来を願う気持ちはあまりに懐古趣味だ。先のことは予測不能だということしか予測できない今日のメリットを数え上げてみるといい。・・・
 それでも、その願望の下には、社会システムがある転換点を過ぎたら、事あるごとにこれまでの均衡状態からは遠ざかっていくという不安が潜む。従来の世界に安定をもたらしていた社会制度や考え方の多くは、新しい世界にはそぐわないようだ。パンデミックはその入り口のようなもので、一度入ったら二度と後戻りはできない。』

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予想もしなかったことが多く起きた1年だった。
オーケストラの公演にも様々なことがあった。いくつもの公演中止、出演者の度重なる変更。予定通りにその公演が終わることが、奇跡のように感じられることもあった。
12月の都響、火の鳥、ショスタコーヴィチの5番、第九、どれ一つとして変更のない公演はなかったけれど、以前のように聴衆でコンサートホールが埋まったことは本当に有り難く、印象深い演奏会となった。変化していく状況に、柔軟に対応することが求められる時になっていると思う。

2021年12月30日 (木)

冬休み

仕事納めの翌日、少しチェロを弾いてから、楽器を掃除し、弦を緩め、部屋の掃除もし、少しの冬休み。

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弾いていない時間も大切、と思うようになった。普段どうやって生きているのか、どのように外の世界を感じ、それに対して自分はどう動いているのか。
楽器に触れている時に自分がどんな状態か、どんな気持ちでいるか、そうしたこともきっと大切だろうと思う。嬉しいと感じるのか、嫌々弾くのか、仕方なく弾くのか、野望や願望を抱いて弾くのか、あたたかい気持ちでいるのか。
息をするように自然に、何も持たず、弾き始められたら、と思う。

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気が付いていない、意識もしていない自分の癖に、音楽の表現が影響され、その表現が再び弾き方の癖に影響し・・・。そうしたループ、あるいはフィードバックと呼んだら良いのか、に気付くことがとても大切だと思う。よいループに気付き、それを身につけられるように。

50年以上生きてきて、自分の体は思い通りに動かないことを、今更のように身に沁みて感じる。こうして物事を考えている意識が自分であり、体より優位にあるような錯覚を覚えるかもしれないけれど。
自分の体を動かしている膨大な何かの、ごく表層に住まわせてもらっていると感じることがある。良い演奏をするには、表立っては現れてこない自分をどのように感じ、そこにどのようにアクセスして、どのように働きかけられるか、そうしたことが鍵になるのではと思う。

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2021年12月29日 (水)

楽器の中の空気

この秋、サントリーホールの舞台裏で都響スタッフのYさんMさんと雑談をしていた時、チェロは楽器が大きくて持ち運びが大変ですね、と言われ、いえいえ中は空で、ほとんど空気を運んでいるようなものですから、と答えたことから、ところで楽器の中の空気はどうなっているんだろう、という話になった。

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例えばコントラバス、いつものリハーサル室から演奏旅行に出て、また戻ってきた時、楽器の中の空気は入れ替わっているのだろうか、それとも元のままだろうか。空輸の際は気圧差があるので入れ替わるだろうけれど、9月は陸送で岡山と高知に行って帰ってきて、はたして楽器の中の空気は上野のままだろうか。
さらに、はく息に含まれる二酸化炭素は少し重いはずだから、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、いずれの楽器でも表板を伝わってf字孔から中に入り、中の二酸化炭素濃度が高くなっていたりしないのだろうか。

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吸い込んでしゃべると高くて不思議な声のするヘリウムガスを弦楽器の中に入れたらどうだろうか、そこに話が及んだ時、テューバのSさんが加わり、ヘリウムガスを吸ってから吹くと、確かに最初高い音がした、とのことだった。
もしかして弦楽器の中の空気をチューニングすることで音は変わらないか、そんな話をしたあたりで開演時間が迫ってきた。

冬場に乾燥を防ぐために楽器の中に入れるダンピット、ダンピットからどのように水分が蒸発し、内部の湿度がどう変化するのか、実は知らない。

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弦楽器の中の空気の話、おもしろそうです。どなたか取り組んでみませんか?こういう研究はイグノーベル賞の対象にならないかなぁ。

2021年12月22日 (水)

ショスタコーヴィチの5番

一昨日の都響定期演奏会(大野和士さんの指揮で、ショスタコーヴィチの交響曲第5番など)、サントリーホールの舞台に上がると、客席をほとんど埋め尽くす聴衆が目に入ってきた。感染が広がって間もなく2年、久しく見ていなかった光景だった。演奏の後、熱心に聴いて下さった方々からの長く続く拍手は、本当に有り難かった。
今年、入場者数の本当に少ない公演があった。プログラムや演奏をふり返っても、そんなに悪くなかったはずで、もうコンサートホールでのオーケストラ演奏は必要とされていないのだろうか、と考えたりした。

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ショスタコーヴィチの5番が始まると、昔訪れたソ連や東欧の薄暗く、日本では経験しなかった息苦しさをありありと思い出す。彼の音楽はあの空気感そのもののように感じる。
リハーサルの合間に同僚と様々な話をした。僕より上の世代の楽員は、世界が西と東に分かれて厳しく対立していた時代の、壁の向こう側を知っている。若い楽員は体験としては知らない。
家にあるCDはバーンスタイン&ニューヨークフィルの、東京文化会館でのライヴレコーディング(1979年)と、ムラヴィンスキー指揮のレニングラードフィル(1984年)。当時ソ連という国が存在し、なかには直にショスタコーヴィチを知っていた人たちの関わる演奏だ。

時間が過ぎ、そうしたことを知らない世代がオーケストラの中でも多くなり、演奏は変わってきたと思う。洗練され、美しさすらある。でも、昔のことを知らない人たちにも、ショスタコーヴィチの音楽は共感を持って受けいられている気がする。
例えばガリバー旅行記のように、その作品が生まれた文脈を離れても素晴らしさを持ち続けるのが古典、という意味のことを外山滋比古さんが書かれていたように記憶する。ショスタコーヴィチの音楽も演奏され続けていくだろうか。

世界中に感染が広がり、自由な行動が制限され、先が見通しにくく、予想もしなかった様々な問題が次々と起こり・・・。2021年の少し閉塞した状況はショスタコーヴィチが5番の交響曲を書いたときの状況に、もしかしてほんの少し似ているのかもしれない。
僕は以前よりずっと、曲の中に入っていけるようだった。

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ショスタコーヴィチが真情をこの曲にどのように埋め込んだか、という話は以前書いたけれど(2018年の日記、「ショスタコーヴィチ」をご覧下さい http://ichirocello.cocolog-nifty.com/blog/2018/04/post-ecdc.html)、作曲した音楽の内容によっては自分の身に何かが起きるかもしれない、という体制の中で生きていくのは本当に苛酷だっただろうと想像する。
(月刊都響12月号に掲載された増田良介さんの解説もとても興味深いです。https://www.tmso.or.jp/

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4番の交響曲を久しぶりに聴いている。5番との違いに驚くばかりだ。知らずに聴いたら、同じ人が書いたとは思えないかもしれない。このような4番の後、あのような5番を書いた(書かなければならなかった)ショスタコーヴィチに、世界はどのように見えていたのだろう。

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2021年12月12日 (日)

秋の公演から

もともと昨年に予定されていたワーグナーのオペラ「ニュルンベルクのマイスタージンガー」、今年夏に延期された東京文化会館公演は直前でキャンセルになったのだけれど、11月から12月にかけての5公演は無事行われた。
僕ですらそれなりの時間とエネルギーを準備に費やしたのだから、多くの方々はさらに、と想像する。毎回熱心な聴衆が集まったことを思い起こしても、実現して本当に良かったと思う。

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上演時間4時間半を超えるこのオペラ、前奏曲が始まったら、もう第3幕の最後を弾いている、そんな感覚で弾きたいと思った。それはいったいどのようなことで、どのような準備が必要なのか。それを考えることから始まった。
仕事としてそつなく、最小限の労力でこのオペラを弾くことは充分ありうると思う。今回は手間を惜しまず、できるだけスコアを読み、音を聴き、歌詞を見、対訳を読んだ。全体の大きな流れを知ることも、ほんの数小節、音楽の構造や歌詞との関係を細部まできちんと知ることも、どちらも長い絵巻物の中にいる時に大切だった。
実際、大きな物語の中に入ってしまうと、それぞれの幕はあっという間に終わっていた。

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チェロのパート譜は79ページ、僕の持っているスコアは800ページ以上。時間をかけて読んでいくと少しずつ体に入ってくる。公演が始まる頃にはパート譜のどこかを見ると、そこがどんな音楽の流れなのか感じられるようになっていた。

5公演は、中2日あるいは3日で行われた。初日の公演が終わった後、自分は何もわかっていなかったと深く反省し、スコアを見返した。
驚くほど精密に書かれたオーケストラの音楽に、まったく違う形で舞台上の歌が関係してくる。普段の仕事よりはるかに情報量が多く、さらに、演技をする歌手、指揮者、いつもと違う並びのオーケストラ、など様々な要素が絡み合い、何が起きるのか実際やってみないとわからない。
そんな時、スコアをちらりと見ただけの生勉強では不十分だった。ほぼ自分たちの音符しか書いていないパート譜の背後に、できればオペラ全体が見えていることが理想だった。

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毎回、公演の翌日からスコアを開いて、自分の中に入りつつあるマイスタージンガーを新しくし、前とは少し違う自分でオーケストラピットに入った。スコアを見る度に発見がある。歌詞と音楽の絡みだったり、オーケストラ全体の動きだったり、ホルンの対旋律だったり、ファゴットだったり。一つのことに気付くとこれまでとは違う景色が見えるようになり、その奥にさらに新しい景色が現れ・・・。
全部で3幕あるこのオペラ、少なくとも普通の演奏会の3倍の分量はあると思う。なぜか公演は1日で全て弾いてしまうのだけれど、スコアをもう一度見るのにはどうしても2日かかった。
1カ月にわたって1つの演目に集中することはそうない。素晴らしい経験だった。

本番前の通し稽古を含めると、6回通して弾いた。長い演奏時間の間、毎回違う場所、思いもしないところに落とし穴が現れる。それはいったい何だったのか、何が起きていたのか、自分だったのか、他の何かだったのか、必ず検証し、同じことが2度起こらないようにしてオーケストラピットに入った。
うまくいかなかったことからは多くが学べる。自分にはどんな癖があるのか、どんな人間なのか、オーケストラはどのようなものなのか、頭ではなく体を通して知るようだった。

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スコアを見るときの驚きは、ワーグナーはこの言葉を、いったいどのように音楽と結びつけたのだろう、あるいは、言葉からどのように音楽を生み出したのだろう、というものだった。その驚きは何度見ても変わらなかった。
しばしば脚韻を踏む歌詞が、自在に伸び縮みし、意味によって様々な和音を呼び寄せ、ある時はオーケストラの強拍を外して歌い、ある音節はアウフタクトとして見事にオーケストラの音を引き出す・・・。自分がドイツ語の話者だったらどんなに深い世界を経験できただろう。
意味はわからなくても、歌詞の音節を追いかけるようにしていると、舞台上の歌手と、地下のオーケストラピットとの間で、どういう間合いで弾いたら良いのか、少しずつつかめるようだった。そのリズムはどのように、その音はどのような長さで弾くのが良いのか、一つ一つの言葉が教えてくれるようだった。

マイスタージンガーの第1幕、有名な前奏曲の後、合唱があり、オーケストラに音楽が渡されてから、騎士ワルター、エファ、マグダレーナが歌い始める。映画の冒頭でしばらく遠景が映し出された後、いきなり少人数のクローズアップに移行するような、見事な始まりだと思う。

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礼拝堂での合唱の後、ワルターが
 ”Verweilt! - Ein Wort! Ein einzig Wort!"
(”動かないで! 一つの言葉!たった一つの言葉!”)
と歌う。
僕は新約聖書、ヨハネによる福音書の最初の一節、
”はじめに言(ことば)あり、言は神とともにあり、言は神なりき。”
を思い出した。

前奏曲も合唱も4拍子の楷書体できちんと書いてあるのに、3人のやりとりの直前から速い3拍子になり、息もつかせぬ感じで飛ぶように話が進んでいく。オーケストラの編成が小さくなって響きが軽くなり、シンコペーションが多用され、裏打ちのリズムもあり、その繊細な書き方に毎回気を使ったけれど、劇の素晴らしい幕開けだった。

耳が開いてくると、ワルターが続いて
"Eines zu wissen, eines zu fragen,・・・"
と対になり、韻を踏んだ歌詞を歌うのが聞こえるようになる。そのことが心地よかった。

全曲を通して様々なモチーフが現れる。1幕や2幕で現れたモチーフが3幕では同時に重ねて使われる。とても自然に重なるので、ぼんやりしていると気付かないのだけれど、ワーグナーは最初からそういう使い方を意図して、同じ3拍子でモチーフを書いたのだろうか。

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第2幕では6回、シュテアホルンがF#(G♭)を吹く。特に2幕3幕ではこのF♯が重要な役割を担っているのではないか、と思うようになった。(写真は実際に今回の公演で使われた、島田俊雄氏製作のシュテアホルン。基音が求められるF♯で、トロンボーンのマウスピースでトロンボーン奏者が吹きます。思いの外、小さくて驚きました。)

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マイスタージンガーはハ長調で始まりハ長調で終わる。ドミソの存在感が圧倒的だ。その上で、ハ長調から遠い嬰ヘ長調を設定し、これが長大なオペラの、ハーモニーの上での大きな構造となっているのだろうか、と空想する。

夏のリハーサルの時、大野さんがR.シュトラウスがマイスタージンガーについて語ったエピソードを紹介して下さった。(9月1日の日記「マイスタージンガーについてのメモ」後半をご覧下さい。http://ichirocello.cocolog-nifty.com/blog/2021/09/post-e741e7.html
都響は10月終わりにR.シュトラウスの「ツァラトゥストラはかく語りき」を演奏した。有名な冒頭はドとソで始まり、第3音のミが、明るいミと暗いミを行き来する。ド(ミ)ソと並び、この曲で重要な響きはハ長調からとても遠いシ(レ)ファ。二つの響きは最後まで相容れず、平行線をたどったまま不思議な終わり方をする。
遠く離れた二つの響きが曲全体を構成するR.シュトラウスの手法は、もしかしてマイスタージンガーにならったのだろうか。

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ツァラトゥストラは大編成大音量の曲だけれど、一方とても繊細な面を持っている。例えば「科学について("Von der Wissenschaft")」、チェロとコントラバスの4プルト(後方の座席)のピアニシモで始まるフレーズは、低弦奏者にとって有名な場所だ。
一部の人の名人芸ではなく、オーケストラ全体の力が問われる。演奏会にあたって様々な録音を聴き、演奏だけでなく、録音や編集も大変だろうと思った。広大な音場の大音量と、繊細なソロや室内楽的要素を両立しなくてはならない。
昔からある有名な録音を聴くと、響きに紛れ、そこはいったいどうなっているのですか?という思うことがあった。僕が感心したのはブーレーズ指揮のシカゴ交響楽団とドゥダメル指揮ベルリン・フィル。ストリーミングサービスで聴いたのだけれど、演奏のクォリティは圧倒的で、すごい時代になったものだと思う。
例えば、低弦楽器に書かれた速く細かい動きは、かなり難しく、もし弾けても実際にはほとんど聞こえない気がしていた。でもそれらの録音は楽譜に書いてある通り聞こえる。本当にそうだろうか、とも思うけれど、ベルリンの人たちだったらできるのかもしれない。

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R.シュトラウスが生前、自分の管弦楽作品を聞いたとき、奏者が細かい音符まで弾いていることに驚き、そんなに全てを弾かなくても、と言った、という話を聞いたことがある。
演奏や録音の技術が進み、作曲から100年以上たってようやく、作曲家の書いたことが実際に音として実現できるようになった。R.シュトラウスが今の演奏を聞いたらどんなことを感じるだろう。そしてR.シュトラウスやマーラーの細かく、緻密な楽譜の書き方は、きっとワーグナーの影響を強く受けていると思う。
この秋、R.シュトラウスやワーグナーの作品を弾き、作曲という営みの大きさに圧倒されるようだった。

2021年12月 6日 (月)

11月の日経新聞から

11月をふり返ってみる。

11月2日日経朝刊から、
『世界で新型コロナウィルスの感染に伴う死者数が累計500万人を超えた。季節性インフルエンザなどと比べてなお死亡リスクは高いものの、先進国を中心にワクチン効果が浸透し、致死率はピークの3分の1以下に低下した。』

11月2日日経朝刊から、
『東京都と大阪府で1日、新型コロナウィルスの新規感染者が1桁となった。東京都は9人、大阪府は7人を確認したと発表した。東京で1桁となったのは2020年5月31日以来、大阪は20年7月6日以来。』

11月8日日経朝刊から、
『国内で7日、新型コロナウィルス感染症による新たな死者の報告はなく、昨年8月2日以来、約1年3カ月ぶりにゼロとなった。』

11月14日日経朝刊から、
『減少傾向にあった新型コロナウィルスの新規感染者に底打ち感が出ている。東京都の13日時点の7日間平均は約24人と、前週より20%増えた。』

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11月9日日経夕刊から、
『世界で新型コロナウィルスの感染が再拡大する兆しが出ている。深刻なのは中・東欧など欧州で、気温が低くなる冬の到来を前に各国は警戒感を強めている。米ジョンズ・ホプキンス大の集計によると、世界の累計感染者数は8日、2億5000万人を突破した。』

11月20日日経夕刊から、
『米ジョンズ・ホプキンス大によると、18日時点の欧州の新規感染者数(7日移動平均)は約23万8000人で、1カ月前に比べ倍以上に増えた。・・・
 米国でも危機感が強まっている。新規感染者数は足元で約6週間ぶりに9万人を超えた。』

11月24日日経朝刊から、
『新型コロナウィルスの感染者が増える欧州で、政府の行動規制への抗議活動が広がっている。22日から全面的なロックダウンとなったオーストリアで大規模なデモがあったほか、ベルギーでは一部が暴徒化した。』

11月27日日経夕刊から、
『ドイツの新型コロナウィルスの感染拡大が止まらない。独ロベルト・コッホ研究所が26日公表した新規感染者数は7万6000人を突破し、3日連続で過去最高を更新した。』

11月4日日経朝刊から、
『中国の国家衛生健康委員会は3日、2日に本土で109人の感染者が出たと発表した。1日あたりの新規感染が100人を超えるのは8月10日以来、約3カ月ぶり。』

11月19日日経朝刊から、
『韓国政府は18日、新型コロナウィルスの新規感染者数が3292人と1カ月半ぶりに過去最多を更新したと発表した。』

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11月26日日経夕刊から、
『南アフリカの国立伝染病研究所などは25日、同国で新型コロナウィルスの新たな変異ウィルスが確認されたと発表した。従来の変異ウィルスに比べて複数の変異が生じており、免疫反応をくぐり抜けて高い感染力を持つ恐れがあるという。』

11月27日日経夕刊から、
『世界保健機関(WHO)は26日、南アフリカで新たに見つかった新型コロナウィルスの変異型を最も警戒レベルが高い「懸念される変異型(VOC)」に分類し「オミクロン型」と名付けると発表した。』

11月30日日経朝刊から、
『南アフリカなどで見つかった新型コロナウィルスの「オミクロン型」の感染が確認された国・地域が10を超えた。拡散の勢いはデルタ型を超える懸念が強まっている。』

11月30日日経夕刊から、
『オミクロン型を初期に診察した南ア医師会のクッツェー会長はオミクロン型について「患者はきわめて軽症で、入院した人は誰もいない」と英BBCの番組に指摘。・・・』

11月30日日経夕刊から、
『・・・米ファイザーと独ビオンテックは100日以内にオミクロン型に対応したワクチンを出荷することが可能としているほか、米モデルナも対応するワクチンの開発を始めている。』

11月30日日経朝刊から、
『政府は29日、新型コロナウィルスの水際対策を巡り全世界からの外国人の新規入国を原則停止すると発表した。新たな変異型「オミクロン型」の世界での急拡大に備える。30日午前0時から適用し当面1カ月は継続する。帰国するすべての日本人にはワクチン接種者を含め14日間の自宅などでの待機を求める。』

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11月6日日経夕刊から、
『米国で新型コロナウィルスワクチンの5~11歳向け接種が始まった。』

11月2日日経朝刊から、
『厚生労働省は1日までに、新型コロナウィルスワクチン接種時のミスをめぐり9月末時点で全国から1805件の報告があったと公表した。全体の接種回数は1億6374万回で、10万回当たり約1.1件の頻度でミスが起きた計算になる。このうち重大な間違いは739件あった。』

11月10日日経夕刊から、
『世界保健機関(WHO)は9日、2022年にワクチンの注射器が最大20億本不足する恐れがあると警告した。』

11月2日日経朝刊から、
『塩野義製薬は1日、開発中の新型コロナウィルスのワクチンについて、11月中に最終段階の臨床試験(治験)を始めると明らかにした。』

11月17日日経夕刊から、
『米製薬大手ファイザーは16日、開発中の新型コロナウィルスの飲み薬「パクスロビド」について、米食品医薬品局に緊急使用許可を申請したと発表した。臨床試験では投与した人の入院・死亡リスクが89%減った。』

11月27日日経夕刊から、
『米製薬大手メルクは26日、開発する新型コロナウィルスの飲み薬「モルヌピラビル」について臨床試験の最終分析で、入院と死亡のリスクを30%減少させることが確認されたと発表した。10月に公表した中間分析では50%減少させるとしており、有効性が低下した。』

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11月19日日経朝刊から、
『東京都世田谷区は新型コロナウィルスに感染した区民に対する後遺症の実態調査をまとめた。療養中の症状別に見ると、無症状者の3割近くが後遺症を訴えていた。軽症~重症者では6~7割で後遺症がみられた。』

11月3日日経朝刊から、
『新型コロナウィルス禍で新興バイオ企業の存在感が高まっている。コロナ禍で時価総額を増やした世界の製薬会社を調べると、新興の米モデルナが首位となった。時価総額が15兆円増え、既存大手の増加額を上回った。』

11月11日日経夕刊から、
『学習院大の福本健太郎教授らは、政府の要請による2020年春の一斉休校には新型コロナウィルスの感染拡大を抑える効果がみられなかった、とする分析結果をまとめた。小中学校を休校にした市区町村と、しなかった市区町村とで人口10万人当たりの新規感染者数を比べても統計的な違いがなく、感染者を減らす効果がなかったという。』

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11月5日日経朝刊から、
『がんになっても発見されない患者が2020年に全国で約4万5000人に上る可能性があることが4日、日本対がん協会などの調査でわかった。早期がんの患者数が大きく減った。新型コロナウィルスの感染を恐れ、検診の受診者が急減したことなどが影響した。』

11月14日日経朝刊から、
『夏に乳幼児で流行することが多い手足口病とヘルパンギーナの感染者の報告が西日本を中心に季節外れの高水準となっている。』

11月11日日経朝刊から、
『秋田県は10日、横手市の養鶏場の鶏から高病原性鳥インフルエンザが確認されたと発表し、採卵鶏14万3千羽の殺処分を始めた。・・・全国の養鶏場で今季初の鳥インフル発生で、県は拡大防止に向け24時間態勢で処分を急ぐ。』

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11月25日日経朝刊から、
『米航空宇宙局(NASA)とジョンズ・ホプキンス大は米西部時間23日深夜、技術開発に向けた初の実験として探査機DARTをカリフォルニア州のバンデンバーグ宇宙軍基地から打ち上げた。小惑星に突入して軌道を変え、地球にぶつかる危険を回避できるかなどを検証する。』

11月21日日経朝刊から、
『2020年に生まれた子供たちは将来、1960年生まれの祖父母世代に比べて自然災害を最大で7倍多く経験する ー 。各国に温暖化ガスの排出削減を求める声が強まるなか、気候変動によって被害を受ける度合いの世代間格差が国際研究チームの分析で浮き彫りになった。』

11月19日日経朝刊から、
『約200の国・地域で猛威を振るったコンピューターウィルス「エモテット」による攻撃が再び始まった事が分かった。国際捜査で運営グループが一斉停止に追い込まれたが、摘発を逃れた仲間が再び始めたとみられる。国内でも11月中旬に攻撃が確認された。』

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11月26日日経朝刊から、
『コーヒー豆の国際価格が一段と上昇し、10年ぶりの高値となった。』

11月12日日経朝刊から、
『米グーグル傘下の米ユーチューブは10日、同社が運営する動画共有サービスの日本における経済効果が2020年に2390億円に達したと発表した。』

11月9日日経夕刊から、
『新型コロナウィルス禍で急増した音楽ライブの有料配信。チケット代は3000~4000円が多く、リアルのライブの「半額」が相場になってきた。会場の規模に制限されずに集客でき、警備などの費用は抑えられるが、実際には「稼げない」との声も聞かれる。』

11月17日日経夕刊から、
『公営・大井競馬場は19日、新たに左回りの競争を実施する。現在、1つの競馬場で右回り、左回りの両方を行っている例は世界にもない。』

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11月13日日経朝刊に掲載されたノーベル平和賞受賞ドミトリー・ムラトフ氏の記事から、
『・・・「人々は(メディアに)真実を求めていたが、今は自分の考えを確認したいと思う人が増えている」と分析した。
 SNSなどの普及で「同じ考えの人だけを信じ、それが真実であろうとなかろうと気にしない。行き詰まった時代だ」とも言及した。真偽が軽んじられる傾向が強まったとみて、事実を報じる責任の重さを強調した。』

11月23日日経朝刊に掲載された認知行動療法研修開発センター、大野裕さんの記事から、
『・・・ベック先生にはいろいろなことを教わったが、なかでも「肌で体験することが大事だ」という言葉はずっと私のこころの中に残っている。
 私たちは現実的に考えているようでいて、実際は自分で作り上げた仮想の現実の中に生きている。その仮想の現実と実際の現実の乖離が大きくなることで悩みが生まれてくる。だから、悩んでいるときには、意識して現実に足を踏み入れ、自分の考えを検証することが大事だというのだ。』

11月23日日経朝刊、「春秋」から、
『・・・詩人の長田弘さんが北米大陸を車で走り、綴ったエッセーを読み返してみた。・・・
 ・・・旅の詩人は思索する。「一個の人生と言えるものにとって必用なのは、達成や完成という人生の時間ではなくて、よい一日という人生の時間だ」と。今日も一日よく生きよう。人生という仕事を全うするために。』

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