« 2022年7月 | トップページ | 2022年9月 »

2022年8月

2022年8月24日 (水)

ベートーヴェンのピアノ•ソナタ

できるだけ毎日、ベートーヴェンのピアノ・ソナタの楽章を一つずつ、聴くようにしている。

楽譜を開いて、CDを聴きながら音符を追い、気になった旋律や和声を、よちよちしたピアノでほんの少し弾いてみたり、歌ってみたりする。耳で知っていた曲がまるで違う姿で現れ、驚く。
西洋音楽はこういうもので、このように書かれている、ということが身体や、響きや、声から、ありありと感じられる。

4eff4a180ef04488b14ed81dcebade3c

ベートーヴェンの音楽との接点は、5曲のチェロ・ソナタ、ヴァイオリン・ソナタ、ピアノ三重奏や弦楽四重奏などの室内楽、ヴァイオリン協奏曲、交響曲だった。ピアノ・ソナタから入れば良かった、と思う。
彼が最初の交響曲を書く前のピアノ・ソナタは、すでに驚くほど完成されている。ピアノは本当に作曲家の楽器だったのだろう。うまく表現できないけれど、ピアノ・ソナタで書かれた音符の親密さ、自然さは、例えばチェロのパート譜には感じられない種類のものだ。

いったいどうやって弾いたらよいのか、と感じるベートーヴェンの作品のモチーフや書法は、多くがピアノ・ソナタの中にすでにある。そして、それぞれのモチーフがどのように扱われ、展開されていくのか、追っていくのは興味深く、書物を読み進む感覚に少し似ている。

A95cd75749ba4e74a978e3980a70103e

ヘンレ社から、小型の楽譜が出ていることを知ったのが、始めるきっかけだった。僕の部屋は、とっくに楽譜やCD、本であふれているから、ピアニストが使う大きな楽譜だったら手に入れようと思わなかった。

漱石や鴎外の書いた文章を読むと、2022年に生きる僕たちからは考えられないほど、広く深い漢文の素養のあったことが感じられる。
江戸時代の寺子屋では、漢文を教材に、意味や内容の理解はさておき、ひたすら文字の音読をする素読をしていたそう。現在の教育からすると、ずいぶん効率の悪い方法に見えるかもしれない。でも何かを身につけるには、結局こうした方法が良いのだろう、と思う。
今の僕は、寺子屋に通うには歳を取り過ぎているけれど、試みていることは、ベートーヴェンのピアノ・ソナタの素読。

聴いているのはフリードリヒ・グルダの全集。家には他に3人のピアニストの全集があり、さらに世界には僕の知らない素晴らしい演奏がきっとたくさんある。
聴くたびに彼の演奏に惹かれる。外連味のない、と言ったらよいのか。どこにもはったりや変な強調はなく、それぞれの音符が、グルダさん、本当にそう書いてありますね、と言いたくなるほど、見事に音楽になっている。

E48cf89169c147bd8ab902dfda63ae77

今日ちょうど「田園」と呼ばれる15番のソナタを聴き終わり、楽譜は2冊目に入った。これからワルトシュタインや告別、後期のソナタなど、昔から何度も聴いてきた曲を聴く。
同じ人間とは思えないような並外れた能力を持った作曲家が、何十年もかけて、どのように音符の扱い方を変化させていったのか、彼には音楽がどう見えていたのか、たどっていくのは、心躍る冒険だ。
生身では決して会うことのできない人が遺した音符に、身体的な感覚を伴って触れることができるのは、本当に素晴らしい。

2022年8月12日 (金)

6月の日経新聞から

6月をふり返ってみる。

6月25日日経夕刊から、
『英国の人口の大半を占めるイングランドで新型コロナウィルスの規制が解除されてから24日で4カ月がたった。人々はマスクなしの生活に戻り、爆発的な流行はいまのところ起きていない。米国が入国前の陰性証明を廃止するなど、コロナとの共生路線では各国が英国に続く。いまだ国境を開ききれない日本との違いが際立っている。』

6月2日日経朝刊に掲載された英フィナンシャル・タイムズの記事から、
『アフリカではワクチンを忌避する傾向が強い上、感染者の比率も高い。世界保健機関(WHO)の分析によれば、オミクロン型が大陸全域に広まった21年末以前に、アフリカ人の約3分の2が新型コロナに感染していた可能性がある。』

0a4592e69f484172afa81d5553bdb259

6月5日日経朝刊から、
『1~3月に国内の死亡数が急増したことが厚生労働省の人口動態調査(速報値)で分かった。前年同期に比べ3万8630人(10.1%)多い、42万2037人に上った。同期間に新型コロナウィルス感染者の死亡は9704人で、増加分を大きく下回る。コロナ以外の要因があるとみられるが詳しい原因は不明だ。』

6月26日日経朝刊から、
『新型コロナウィルス対策の長期化で、高齢者施設に入所する人の認知や身体機能の悪化が鮮明になっている。広島大などの研究グループが6月にまとめた調査結果によると、入所者の認知機能の低下がみられたと回答した施設は8割に上り、前回調査を上回った。』

552a59c663b248659dae09cae7db80af

6月24日日経朝刊から、
『ウクライナ政府高官はドンバスでの戦死者が1日200~500人に達していると説明。・・・兵士の犠牲は1万人を超えたもようだ。ロシアは兵士の死者数を3月下旬に1300人強と公表したが、その後の発表はない。ウクライナ側は3万人を超えたとみる。』

6月27日日経夕刊から、
『ウクライナの原子力規制当局は25日、ロシア軍が東部ハリコフ州の国立研究所を砲撃し、原子力研究施設が損傷したと発表した。』

6月11日日経夕刊から、
『ウクライナ国防省情報総局は10日、ロシアは経済的にあと1年間は戦争を継続できるとの分析を明らかにした。』

6月12日日経朝刊から、
『ロシアによるウクライナ侵攻を受けて、英BBCやNHKがウクライナやロシアの一部地域に向けた短波ラジオの放送枠を広げている。短波放送は電波が届く範囲が広いため、政府の意向に沿った情報しか入手が難しくなっているロシアに正確な情報を届ける有用な手段の一つになっている。』

1306b8b04ce14b988c19b536db4a8c1f

6月13日日経夕刊から、
『スウェーデンのストックホルム国際平和研究所は13日公表した2022年の年次報告書で、世界の核兵器の数は今後10年で増加するとの見解を示した。』

6月25日日経朝刊に掲載された地政学者、ブラーマ・チェラニー氏の記事から、
『中国軍とインド軍は、国境地帯での衝突から2年を経てにらみ合いを続けている。この紛争の存在はウクライナ戦争によってかすんでいるかもしれないが、両軍は軍備増強を進めている。』

6月24日日経朝刊に掲載された米ハーバード大、グラハム・アリソン教授の記事から、
『戦争は簡単には終わらない。米国のイラク戦争は8年、アフガン戦争は20年かかった。第二次大戦は6年続いた。
 戦闘が下火になるのは例えばロシアがドンバス地方の充分な地域を手に入れたときだ。そこで同国のプーチン大統領が目的をほぼ達成したと信じ停戦を決断できれば望ましい。
 ・・・・
 目先の最大のリスクは台湾や米国が中国を刺激し、北京が耐えられずに反撃するケースだ。米中が衝突すればかつてない大戦になる。不要な挑発は避けるべきだ。』

Ebfd5e8118624895bbe01bbbe40bb489

6月2日日経朝刊に掲載された米ジョンズ・ホプキンス大、ハル・ブランズ氏の記事から、
『 ー 「衰退する大国」の危険性とは何ですか。
「挑戦者が最も攻撃的になるのは、自信満々で着実に台頭しているときではない。目標を将来達成できなくなると恐れたとき、無謀なリスクをいとわなくなる。これを『衰退する大国のわな』と読んでいる」』

6月22日日経朝刊に掲載されたマレーシア元首相、マハティール・ビン・モハマド氏の記事から、
『戦争はいつも小さく始まるが、大きくなり最終的には世界大戦へと発展しうる。人類を壊滅させかねない。圧力や軍事力によって関与を試みれば、ますます緊張が高まる。交渉や仲裁、法律によって終わらせなくてはならない。』

6月11日日経朝刊に掲載された宗教学者、山折哲雄さんの記事から、
『「このところの世界の動きを見て、ふと思いました。人類の歴史とは、まさに、こういうものではなかったか、とね」。
 ・・・・・
「一種の狩猟社会的な野蛮な人間の姿が、現代の文明社会に再び現れてきたな、と感じます。憎悪と復讐の連鎖が止まらなくなってきた。」』

176fb915f48640068bc18730388349e2

6月2日日経夕刊から、
『ロシアの軍事侵攻を受けて、穀倉地帯であるウクライナの2022年の小麦の収穫量が前年に比べて4割以上減る見通しとなった。』

6月10日日経朝刊から、
『国連は8日、ロシアによるウクライナ侵攻で途上国など世界94カ国の16億人が食料、エネルギー、金融の3分野いずれかで深刻な危機にさらされているとの報告書を発表した。うち12億人は3分野すべての影響を受けるという。』

8d366cb268794b8da5ee56a2d8372053

6月11日日経朝刊から、
『米航空宇宙局(NASA)は9日、未確認飛行物体(UFO)に関する研究チームをこの秋に設置すると発表した。』

6月22日日経朝刊から、
『日本を中心とする国際研究チームは小惑星「りゅうぐう」から探査機「はやぶさ2」が採取した試料の分析結果を10日付の論文で発表した。23種類のアミノ酸が見つかり、生命起源の解明に役立つ。』

6月19日日経朝刊から、
『日本の海で海水の酸性化が進んでいる。人間の社会活動で排出される二酸化炭素が溶け込み、海水が弱アルカリ性から酸性に傾いているとされる。酸性化が進めば貝や甲殻類の殻がもろくなり、育たなくなるなど海の生態系に及ぼす影響は大きい。』

6月6日日経朝刊から、
『海洋研究開発機構の有人潜水調査船「しんかい6500」は5日までに、相模湾の水深約750メートルの海底にインスタントラーメンの袋やバケツなど多数のプラスチックごみが堆積しているのを確認した。
 ・・・
 海洋機構は2019年の調査で水深5700メートルの海底から、30年以上前に製造されたプラごみを見つけた。』

76039f5be5644fd890eb9921a4c10180

6月10日日経朝刊から、
『東京大学やパナソニックインダストリーなどの研究グループは、人間が発する呼気の成分から個人を識別するシステムを開発した。
 ・・・
 呼気中には1000種類以上の物質が含まれ、DNAに由来し個人の識別に使える物質もあるという。』

6月24日日経朝刊から、
『小学6年の男子19%、女子22%が裸眼視力0.3未満だったことが23日、文部科学省が初実施した実態調査で分かった。視力が低下した割合は学年が上がるほど増え、中学3年で視力0.3未満は男子25%、女子35%を占めた。』

3f31276b344f48359fda576f7d75f111

6月26日日経朝刊から、
『人工知能(AI)が感覚や感情を宿したと訴える米グーグル研究者の暴露記事が米国で波紋を広げている。SF映画のようなとっぴな主張だが、先端技術を巡る根源的な問いは多くの注目を集めた。』

6月4日日経夕刊から、
『ニューヨーク州議会上院は3日、化石燃料の電源を使った暗号資産(仮想通貨)のマイニング(採掘)を取り締まる法律を可決した。温暖化ガス排出削減のため、大量の電力を必要とする仮想通貨の採掘を制限する。』

03af927e715c43618de6efa40d3ba56f

6月9日日経朝刊から、
『東京都江戸川区が公表した2021年度の「ひきこもり」に関する実態調査で、区内に同居人以外との交流がほとんどない「ひきこもり」の当事者が9096人いることが分かった。』

6月24日日経朝刊、「春秋」から、
『東京五輪の公式記録映画を見にいった。
 ・・・・・
 大会組織委員会は最終的な経費が1兆4238億円、公費負担は7834億円だったと発表した。いずれも当初想定のほぼ倍だ。延期やコロナ対策が響いたにしても、あれだけ「コンパクト」と連呼したのに何千億も余計にかかったことになる。使ってしまった金は知らない、では通るまい。より厳しい検証が要るだろう。』

6月29日日経夕刊に掲載された大阪府立西成高校長、山田勝治さんの記事から、
『でも、頑張る頑張らないと、応援するしないは関係ありません。僕がパラリンピックに違和感を覚えるのは、障がいを乗り越えようとする努力を過度に礼讃する風潮があるからです。頑張っていなくても、いいじゃないですか。』

8e514338f07844f99edfa8f27688a705

6月24日日経朝刊から、
『沖縄県は23日、77回目の慰霊の日を迎えた。国内最大の地上戦の傷痕は県内各地に残る。見つかる不発弾は全国でも突出して多く、約2700人の遺骨がまだ地中に眠ったままだ。不発弾処理にはあと80年近くかかるとの試算もある。いまだに終わりの見えない「戦後」が続いている。』

2022年8月 3日 (水)

5月の日経新聞から

5月をふり返ってみる。

5月2日日経朝刊から、
『新型コロナウィルスのパンデミックの今後を予想しようとする取り組みが進む。多数の変異で免疫をすり抜ける性質が強まった変異型「オミクロン型」と同様に、多数の変異を持つウィルスが新たに出現する確率は「2~3年に1度」との分析がある。』

5月6日日経朝刊から、
『世界保健機関(WHO)は5日、2020年1月~21年末に新型コロナウィルスのパンデミックが原因で死亡した人の数は公式に発表された死者数の約3倍の1490万人にのぼる可能性があると発表した。』

5月10日日経朝刊から、
『新型コロナウィルスワクチンの若年層への3回目接種が進んでいない。20~30代が3割台と低迷し、接種率が低い年代は感染者が多い傾向も見られる。』

5月27日日経朝刊から、
『理化学研究所の渡辺力也主任研究員と東京大学の西増弘志教授らの研究チームは、新型コロナウィルスを9分以内に検出できる装置を開発した。』

83aaa11d996245479a9670339a0b625b

5月28日日経朝刊から、
『原因不明という子どもの急性肝炎の報告が欧米を中心に相次ぐ。世界保健機関(WHO)のまとめでは約430例報告されており、肝移植を受ける例や死亡例もでた。』

5月19日日経朝刊に掲載されたグローバルファンド事務局長、ピーター・サンズ氏の記事から、
『ロシアのウクライナ侵攻が感染症の拡大に及ぼす影響を心配している。ウクライナでは以前から、エイズや薬剤への耐性をもつ結核菌による感染拡大が起きていた。薬剤耐性結核はやっかいな病気で、致死率が約50%に及ぶ。検査・治療ができているのは感染者の3分の1にすぎない。』

8e3227e7a75d4f79b2a865229819c8b8 

5月2日日経朝刊から、
『ロシアによるウクライナ侵攻で、世界の損害保険会社に巨額の支払いが発生する見通しだ。ロシアに貸し出した航空機の損失を対象にした航空保険などの補償が膨らみ、保険金の支払総額は最大4兆5千億円にのぼる可能性がある。』

5月12日日経朝刊から、
『米情報機関トップのヘインズ国家情報長官は10日、ロシアのプーチン大統領が長期にわたってウクライナを侵攻する準備をしているとの分析を明らかにした。』

5月21日日経夕刊から、
『国際オリンピック委員会(IOC)は20日、ロシアのウクライナ侵攻後では初となる総会をスイスのローザンヌで開き、ウクライナのスポーツ選手51人の死亡が報告された。』

5月24日日経朝刊に掲載された指揮者、高谷光信さんの記事から、
『ウクライナの首都キーウから北東約130キロにある古都チェルニヒウ。・・・
 チェルニヒウ・フィルで120回以上指揮をしてきたが、新型コロナウィルスの影響で20年以降、現地に行かれていない。楽団員とはメールなどでやり取りしてきた。ところがロシアの侵攻後、楽団員約40人の半分に当たる女性や高齢者は国外に避難、残り半分が楽器を銃に持ち替えて兵士として戦っている。美しい音色を奏でた指が引き金を引くのを想像するだけで心が痛む。』

93344879fb8044dfab15b7958977abb8

5月6日日経朝刊に掲載された英フィナンシャル・タイムズの記事から、
『今、大半の人が気づかないうちに世界はキューバ危機以来の危険な事態に突入しつつある。・・・
 プーチン氏が核兵器を使う可能性が5%でもあれば、世界のほとんどの人にとってこれまで生きてきた中で最も危険が大きくなっていることを意味する。』

5月8日日経朝刊から、
『ロシアによるウクライナ侵攻に伴い、両国の輸出量が世界の3割を占める小麦の価格がコメを逆転した。』

B976dca15105417eabb5e7108057ea94

5月10日日経朝刊に掲載された英フィナンシャル・タイムズの記事から、
『ケニア・ソマリア・エチオピアに広がる「アフリカの角」と呼ばれる地域では、過去40年間で最悪とされていた干ばつが雨期の遅れで悪化。2022年に最大で2000万人が飢餓に直面する可能性が指摘される。 エチオピア南東部のソマリ地域だけで100万頭以上の家畜が死んだ。』

5月23日日経夕刊から、
『国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)が23日、紛争や迫害で自国外へ逃れた難民や難民申請者、自国内で居住地を追われた国内避難民などの総数が初めて1億人を超えたと発表した。』

5月24日日経朝刊から、
『タマネギの品薄感が一段と強まっている。北海道産をはじめとする国産品が不作となる中、代替品として期待される中国からの輸入品も現地の都市封鎖の影響で入荷が滞っている。』

E3e4383c111f49bcb5f7b287b1e1abee

5月18日日経夕刊から、
『米議会下院は17日、未確認飛行物体(UFO)をめぐる公聴会を開いた。政府高官はUFOの映像を公開して実例を交えながら、データ収集に注力していく考えを強調した。』

0f2be815f89249cbb528afa3defbcee1

5月8日日経朝刊から、
『二酸化炭素より温暖化効果が大きいメタンの大気濃度が2021年、日米の研究機関の観測でいずれも過去最高を記録した。上昇幅は例年の2倍超だった。』

5月26日日経夕刊から、
『日本の太平洋沿岸を流れる黒潮について、気象庁と海上保安庁は26日までに、南に大きく迂回する「大蛇行」が4月時点で4年9カ月継続し過去最長になったと発表した。』

5月14日日経夕刊から、
『秋田市の「一つ森公園」でこのほどササの一種、スズタケが一斉に開花した。秋田県立大の蒔田明史教授によると、秋田での開花確認の事例はほとんどないという。愛知県での文献調査で約120年前に1度咲いた記録があり、物珍しい光景が市民の目を楽しませている。』

E9b174ab38114116a95e994b300b5762

5月13日日経夕刊から、
『今年1月に南太平洋・トンガ沖にある海底火山フンガ・トンガ-フンガ・ハアパイの大噴火で2種類の気圧波が生じ、海面が高速で押し上げられて予測より早く津波が日本付近に及んだ上、波の勢いも増幅された可能性があるとの分析結果を、防災科学技術研究所などのチームが12日付米科学誌サイエンス(電子版)で発表した。』

5月26日日経朝刊から、
『東京都が新たに公表した首都直下地震の被害想定は、オフィスビルやタワーマンションの増加といった都市防災の課題を浮き彫りにした。帰宅困難者は最大で452万人に上り、エレベーターの停止台数も10年前の前回被害想定の3倍に拡大した。』

35f3b3eb88934174ab2a61e4161c5f02

5月18日日経朝刊から、
『新型コロナウィルス禍で家計に貯蓄が積み上がっている。日銀の試算では消費されずに貯蓄に回った額は2021年末時点で約50兆円と、わずか1年で2.5倍に膨らんだ。』

5月25日日経夕刊から、
『電動アシスト自転車の事故が相次いでいる。自転車全体の事故が減る中、件数は10年間で倍増した。幼児2人を乗せる3人乗りは総重量が100キロを超えるなど、バランスを崩して倒れるケースが多い。』

5月17日日経朝刊から、
『・・・東京大学と日本経済新聞が調べたところ、「ウクライナはネオナチ」などロシアの言い分に沿ったツイッター投稿を拡散させている人の約9割は、新型コロナウィルスワクチンに関する誤情報などを発信していた。ネット世論にゆがみが生じている恐れがある。』

95aacefed78048abbd2a45e80422ef8d

5月21日日経朝刊に掲載された青山学院特任教授、耳塚寛明さんの記事から、
『 ー 子どもの学力差が生じる原因は何でしょうか。
「学力に影響を及ぼす最大の要因は学習時間でも指導方法でもなく、親の所得や学歴などの水準ということがデータの分析で分かってきた。・・・」
「学歴によって地位が決まることは本来、望ましいことだ。学歴くらいしか努力によって獲得できそうなものがないからだ。しかし現在は出身家庭による不平等が大きく、それが問題になっている。・・・」』

27f9bc8613354093a65af4256fe0279e

5月17日日経朝刊に掲載されたプロランナー、大迫傑さんの記事から、
『大小問わず、誰もが不安を抱えているものだが、僕はそれをネガティブに捉えていない。克服するとか、解消するものではなく、常に一緒にあるもの。あらがうことなく許容するというか、むしろ自分をうまく走らせてくれる要素だと思っている・・・。』

5月17日日経夕刊に掲載された、ロッテ・美馬学さんの記事から、
『「自分のできる以上のことを背負っても、それ以上の力が出るタイプではない。だったら、できることをやろうと。できる以上のことを考えると、力みにつながることを何度も経験しているし」』

5月13日日経朝刊に掲載された東京都立大学学長、大橋隆哉さんの記事から、
『どこに落とし穴が潜んでいるか分からない。実験はそれをつぶすことの繰り返しだ。失敗を何度も経験することは大事だが、最後は成功へとこぎ着けなければいけない。』

9ebeba46186b4a3aa68e28a68b39dda3

5月23日日経夕刊に掲載されたカルビー常務執行役員、武田雅子さんの記事から、
『人は皆、違う生い立ちを持っていて、得意なことが必ずあります。逆に優秀とされるリーダーにも必ずや限界や不得意なことがあります。ならば個人で競争するのではなく、互いに得意な部分を生かせばいい。会社が伸びるにはこれしかないと思いませんか。』

« 2022年7月 | トップページ | 2022年9月 »