1月の日経新聞から
1月をふり返ってみる。
1月13日日経朝刊から、
『2022年までの8年間が記録上最も暖かかったことが複数の研究機関の調査でわかった。大気中の温暖化ガス濃度が記録的な水準に達しているためだ。』
1月11日日経朝刊から、
『今シーズンの高病原性鳥インフルエンザによる鶏などの殺処分対象数が10日、全国で計約1091万羽となり、1シーズンとして初めて1千万羽を突破した。』
1月8日日経朝刊から、
『北海道大学などの研究チームは、2022年4月に見つかった北海道内のキタキツネとタヌキから高病原性鳥インフルエンザウィルス「H5N1」を検出した。哺乳動物から見つかったのは国内では初めてという。』
1月7日日経朝刊から、
『国内で6日、新たに20万人超の新型コロナウィルス感染者が報告され、累計で3千万人を超えた。2020年1月に国内で感染者が初めて確認され、約3年で人口の4分の1近くが感染した計算になる。』
1月4日日経朝刊から、
『米政治リスクの調査会社ユーラシア・グループは3日、2023年の世界の「10大リスク」を発表した。1位に「Rogue Russia」(ならず者国家ロシア)を挙げた。』(2位「最大化する習権力」、3位「テクノロジーによる社会混乱」)
1月18日日経朝刊から、
『2020年に世界の貧困層の比率が25年ぶりに上昇したことが国際非政府組織オックスファムの経済格差に関する報告書で明らかになった。21年末までの2年間で上位1%の富裕層が得た資産が、残る99%の獲得資産の約2倍にのぼるとも指摘した。』
1月8日日経朝刊に掲載された、「分断の先に」という特集記事から、
『なぜ人々は刹那的な主張と政策になびくのか。世界価値観調査で「他者(周囲)を信頼できるか」の問いに北欧諸国は6~7割がイエスと答えた。北欧より富が偏る米国や日本でイエスは4割を切り、ポピュリズムに流れたチリは12%だ。』
『代償は大きい。独キール世界経済研究所のマニュエル・ファンケ氏が20世紀以降のポピュリスト政権を調べると、政権誕生から15年後の1人当たり国内総生産(GDP)は各国平均で、従来の成長トレンドが続いたと仮定した場合に比べて10%も下回っていた。』
1月10日日経夕刊から、
『災害や北朝鮮のミサイル発射といった緊急時にSNSに虚偽の情報が投稿される例が後を絶たない。人々の混乱に拍車をかける悪質な行為で、消防や救急など防災関係機関の業務を妨げれば罪に問われる可能性がある。』
1月30日日経夕刊から、
『第2次大戦中のナチス・ドイツによるホロコーストについて、オランダの若者世代の約4人に1人が「作り話」だと認識していることが、米NPOの調査で明らかになった。』
1月1日日経朝刊から、
『総務省は31日、2023年1月1日時点の人口推計を発表した。・・・このうち18歳の新成人は112万人(総人口に占める割合0.89%)と、少子化を反映して過去最少だった。』
『「おひとり様」が増えている。国勢調査(2020年)によると単身世帯は38%を占め、ひとり暮らしは現代日本で最も多い世帯の形となった。』
1月31日日経朝刊から、
『人口の東京への集中が再加速している。総務省が30日発表した2022年の住民基本台帳人口移動報告では、東京都は転入者が転出者を上回る「転入超過」が3万8023人となり、超過幅は3年ぶりに拡大した。』
1月11日日経朝刊から、
『東北大と東京大、京都大の研究チームは10日、南海トラフ沿いで巨大地震の発生後、1週間以内に同規模の後発地震が起きる確率は2.1~77%と、平時の99~3600倍に高まると英科学誌に発表した。』
1月15日日経朝刊から、
『かずさDNA研究所などのチームは、不老不死で知られるベニクラゲのゲノム(全遺伝情報)を解読した。通常のクラゲは老いると溶けて死んでしまうが、ベニクラゲは大人になっても若返る。若返るときに働く遺伝子を解析して、老化の解明に役立てる。』
1月11日日経夕刊から、
『アトピー性皮膚炎のかゆみは、皮膚組織で作られるタンパク質が知覚神経を刺激して引き起こされると、佐賀大学や富山大学などの研究チームが10日、発表した。このタンパク質の作用を抑制すれば、かゆみを抑える効果も判明。』
1月18日日経夕刊に掲載された、「無意識が見つけ出す物語り」という記事から、
『「わたしはプランするのではなく、潜在意識をさぐって物語を見つけ出す」(「夜の言葉」、1979年)とル=グウィンは言う。真の物語は頭で作り出すものではなく、人類の古い集合意識から出てくるものだ。彼女は老荘思想にひかれていたし、両親が文化人類学者であったこともあり、「無意識」の根源的な力こそ、現代のファンタジーが、テーマとして見直すべきものとした。』
1月11日日経夕刊に掲載された、クライミング、森秋彩(もりあい)さんの記事から、
『「クライミングは正解がなく、自分らしさを登りで表現できる。指先や足先までしっかり理解していないといけないから自分と向き合えた」。』
1月20日日経夕刊に掲載された、ジャパンディスプレイ会長CEO、スコット・キャロンさんの記事から、
『日本のバスや鉄道といった公共交通機関をとても気に入っている。車内で感じるのは日本社会のコミュニティだ。乗るとたちまち人々の小さな絆のようなものを感じる。
手ごろな値段で、誰もが格差なく良い移動サービスを受けられる。その平等さが日本らしい。駅や車内は世界一清潔で、何より治安が良い。子どもを一人でバスや電車に乗せられる安心感も日本ならではだ。』
1月28日日経朝刊に掲載された画家、野見山暁治さんの記事から、
『「絵描きを職業とは考えていないんです。自分が世の中に貢献して、それによって報酬をもらうのが仕事だとすれば、僕は人を喜ばすために絵を描いていないし、自分の絵に反響があろうとなかろうとかまわない。人や世の中を対象に仕事をしていないのに、それを職業といえるのだろうか」。そう考える野見山さんは、「絵は生涯の道楽」と語る。』