新しいCDプレーヤー
CDプレーヤーを新しくした。
すでに一度修理をしたリンのCDプレーヤーが、また再生エラーを起こすようになり、そういえば最近音がやせてきたな、と思っていたところ、まったく読み取りをしなくなった。
どうしてもメカの部分が壊れる。16年よく使ったから仕方ないのかもしれない。時間を見つけて試聴に出かけた。
オーディオ店で、そろそろCDプレーヤーというものは世の中からなくなりますか、と尋ねたら、店員さんは「日本人はモノが好きだからね」と言い、まだしばらく作られ続けるだろう、とのことだった。
音楽再生の主流はストリーミングサービス、あるいは目に見えないデータを扱うネットワークプレーヤーに移行していく、と思うのだけれど、ネットワークプレーヤーの完成度はCDプレーヤーに対してまだ、という状況らしい。
仕事の準備で様々な音源を聴く時は、僕もストリーミングサービスを使う。ただ同じ音源でも、ストリーミングをイヤホンで聴く時と、CDを丁寧にセッティングされたスピーカーで聴く時とでは、情報量が大きく違い、別物のように感じられる。
オーディオ店でいくつか試聴した。ハイエンドメーカーのローエンド(!)のCDプレーヤーは良かったのだけれど、今注文しても届くのは来年4月、と言われ、そもそも予算を遙かに越えているし、と諦めた。僕の部屋に置くには、寸法も大き過ぎる。
音楽や音はどのように聴こうと自由だと思う。
実際に楽器から出る音が僕の基準になる。でももしそういう経験が少ない場合、人はどのような音を再生装置に求めるのだろうか。
CDプレーヤーが違うと、同じディスク、スピーカー、アンプで聴いてもずいぶん音が違う。
高価な機器なのに、再生音がスピーカーの周りにまとわりつき、もごもご言っているようで、こちらに飛んでこないものがあった。頑張って弾いているのに聴く人に音が届いていない、悪いときの自分の演奏が思い浮かび、身につまされるようだった。
結局NmodeのX-CD5が家に来た。それぞれの楽器固有の発音や響きがよくわかる。
12月26日の第九が今年の仕事納め。少しの休みに入り、以前から家にあるジャズのCDをかけてみて、こんなに楽しかった、と驚く。
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